世界のラーメンの激しい市場競争の場であるアメリカのラーメン市場での農心の成功の秘訣は何だろうか。
まず差別化戦略が挙げられる。農心は米国進出初期から韓国の味をそのまま持っていくことを原則とした。
農心関係者は「現地製品を模倣せずに農心の味で勝負数を置いた」とし「米国にすでに進出して市場を独占していた
日本ラーメンと同様の製品を発売すれば短期的な売上をもたらしたわけではないが、長期的には農心のブランドが
消えるという判断のためだ」と説明した。
二番目にプレミアム戦略だ。ラーメンを低価格の食品としてポジショニングするより、スパゲッティ
パスタなどの麺類食品と対等な位置で高級化を追求した。米国市場に安着する過程でもプレミアム戦略は主効した。
市場を掌握した日本のラーメンは、ほとんど3~4個が1パックに1ドル水準だが、新ラーメンは1個あたり1ドル前後で
高価な方だ。
実際の日本ブランドは主攻略対象が低所得層に加え、工場を米国現地に置いても外部から麺とスープを供給され
混ぜて低価格に販売している。新ラーメンがこの価格面ではより高価だが、それだけ味と品質の面で競争力を備えたという評価だ。
おかげで辛ラーメンはコロナを経て、おやつと低所得者の概念である日本のラーメンよりも心強い食品として認識され
米国の消費者がお気に入りの製品として位置づけた。
ソウル新聞 2023-04-28