青森県八戸市の「みちのく記念病院」の精神科病棟で3月、入院中の男性が殺害されたのを警察に届け出なかったとして、県警は28日、病院を医師法(届け出義務)違反容疑などで捜索した。司法解剖の結果、死因は頭や顔の損傷だったが、病院は、肺炎が死因とする死亡診断書を作成し、遺族に渡していた。県警は事件を隠蔽(いんぺい)しようとした疑いがあるとみて調べている。

 県警の発表によると、事件は3月12日深夜に発生。高橋生悦(せいえつ)さん(当時73歳)が同じ部屋の男(57)=殺人容疑で逮捕、鑑定留置中=から暴行を受け、翌13日午前10時過ぎに死亡した。

 顔に歯ブラシで刺された傷が複数あったが、病院は遺族に「階段から転げ落ちた」と説明していた。
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