公園で最初に知り合ったのは私。

最初に下の名前で呼ばれたのもわたし。最初にSTARRYに連れてきて、結束バンドに誘ったのもわたし。

ああそれと。彼女があのギターヒーローだって、最初に見抜いたのも私だ。

そのことに、わたしはこれまで優越感を抱いていた。そう気づいたのはつい最近の事。
周りと比べたそんなアドバンテージがすっかりなくなってからのことだ。


STARRY

喜多「ひとりちゃん、今度の週末、空いてる?」

ぼっち「え、あ、はい…空いてますけど」

喜多「よ、よかったら…その、一緒に楽器屋さん行かない?最近弦の調子が悪くて」

ぼっち「え…はい、いいですけど」

喜多「ほ、ほんとっ、そ、それじゃ10時にお茶のみず駅に待ち合わせねっ」

ぼっち「は、はい」


虹夏「……」