無職「何の用だよ」 少女「>>3を殺してください」
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無職(無職になって数年経つが、働きたくないし働ける気もしない)
無職(部屋にずっといると気が狂いそうで、数日に一度は散歩をするが)
無職(ただただ息苦しい)
少女「お話いいですか?」
無職「……」
少女「お話いいですか?」
無職「俺にか?」
少女「はい」
無職「何の用だよ」
少女「>>3を殺してください」 少女「蚊を殺してください」
無職「蚊?」
少女「はい、蚊です」
無職「なんで?」
少女「そこの池。ずっと放置されてて、蚊がたくさん湧いてるんです」
無職「だから、なんで?」
少女「蚊って、汚い水から生まれるんですよ」
無職「そうじゃない。なんで俺?」
少女「? 大人の人、ですよね?」
無職「そうだが。その池は、あー、自治体とかの管理だろ、多分。俺のやる事じゃない」
少女「でも、蚊がたくさん出ると、みんな困ります」
無職(頭足りないのかよ、このガキ。俺に言うなよ、そんな事)
少女「あの、どうすればいいんですか?」
無職「>>12でもしろよ」 無職「腹筋でもしろよ」
少女「? 腹筋、ですか?」
無職「ああ」
少女「よく分からないです。腹筋すると蚊が死ぬんですか?」
無職「腹筋する。お前強くなる。蚊を殺せる。モンスターを倒すのに経験値を稼ぐのと同じだよ」
少女「けいけんち?」
無職「お前ゲームやらねえのか?」
少女「その、私の家はゲーム禁止なので」
無職「へー。まあ腹筋してろ。俺は帰る」
少女「あの! あの、手伝ってくれないんですか?」
無職「自分でやれ。俺は関係ない」
少女「わかり、ました」 >>17
???「いいよ。叶えてあげよう。よく言えたね」 数日後
無職(つい、いつもと同じ道を歩いてしまった)
少女「えい! えい!」 パチン パチン
無職(見なかった事にして帰るか)
少女「あ! こんにちは!」
無職「……」
少女「? こーんにーちはー!!」
無職「うるせえ」
少女「え? すいません、なんて言ったんですか?」
無職「お前何やってんだ?」
少女「蚊を倒してました」
無職「ああ、そう」
少女「全然減らないです。たくさん刺されちゃいました」 ポリポリ
無職「だろうな」
少女「困りました」
無職「……」
少女「とっても困ってるんです」
無職「>>27」 >>1
無職「…実のところ、あの子のためじゃないんだ…あの子の依頼を受けたの…最低だよなぁ…」
???「そうだね。」
終わり 無職「うわああああああああ!」
少女「!?」
無職「ああああああああああ!」
少女「え? え?」
無職「おあああああああああ!」
少女「え? え? え?」
無職「いやああああああああ!」
少女「あの、あの、大丈夫ですか?」
無職「……」 ピタ
少女「??」
無職(突然叫び出したキチガイを前にして、ただ突っ立ってるだけとか)
無職(この辺りの学校の教育はどうなってるんだ)
少女「あの」
無職「俺を頼ろうとするな。他の大人を頼れ。自分でどうにかしろ。いい加減にしろよ、クソガキが」
少女「う、あ、ごめんなさい」
無職「>>32」 無職「役所はあっちな」
少女「わかりました」
無職「気を付けて行けよ」
少女「えと、はい」
無職(なんか疲れたな。今日はもう帰るか)
少女「あの、ありがとうございました」
無職「ああ、お疲れ」
それから二週間ほどしてから、業者が池の掃除をしているのを見かけた。
あの子供はちゃんと役所に事情を話して、蚊の駆除に成功したって事らしい。
俺よりもずっと社会に貢献してるじゃないか。そう自嘲して俺は今日も散歩を続けた。 その後少女は中学の卒業式で告白してきた幼馴染♂の彼女になり、
遠距離恋愛を挟んで大学卒業後に入籍、2男1女に恵まれて幸せな夫婦生活を過ごしましたとさ。
無職は不摂生とストレスで半年後に死んだ。 /. ノ、i.|i 、、 ヽ
i | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ |
| i 、ヽ_ヽ、_i , / `__,;―'彡-i |
i ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' / .|
iイ | |' ;'(( ,;/ '~ ゛  ̄`;)" c ミ i.
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'ノ .. i )) '--、_`7 (( , 'i ノノ ヽ
ノ Y `-- " )) ノ ""i ヽ
ノヽ、 ノノ _/ i \
/ヽ ヽヽ、___,;//--'";;" ,/ヽ、 ヾ そりゃいきなり叫びだすんだからもう限界近かったんだろ そういうと>>1は静かに息を引き取った
誰もいない、電気もついていない、悪臭漂う部屋の片隅で・・・
主を失ったパソコンだけが、動かなくなった>>1を優しく照らし続けた
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:: / i 人_ ノ .l
:: ,' ' ,_,,ノエエエェェ了 /
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