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2023/04/20(木) 00:27:18.443ID:wO8lUr530「ところがこれらは腐っても関東。東京から手軽に行楽に行ける場所としては人気があり、都会に近くて目に着きやすい田舎だからこそ「何もない」と良くネタにされるだけ。ほんとうに何もない場所はそもそも話題にもなりません。悪名は無名に勝るのです」(地理マニア)
では本当に何もない県はというと、山形県がそれに該当する。東北地方自体、歴史に浅く、戦前から農作物や人材を中央に供出するだけの貧しい土地というイメージが強いが、その中でも群を抜いて何もないのは山形だ。県民はこう話す。
「見どころと言えば蔵王くらいしかないのですが、それもわざわざ東京から行く価値のある観光スポットではない。しかも蔵王は宮城県境を挟んだ観光地帯で、肝心の御釜があるのは宮城側です。これなら日本で一番過疎地の鳥取県のほうが「鳥取砂丘」がキラーコンテンツになれているだけマシなのです」(山形出身者)
山形にないのは名所だけではない。名物と呼べるものも見当たらないのである。
「山形といえば「芋煮」が浮かびますが、実は東北であればどの県にもある定番の鍋です。山形だけがそれを推すのは、隣の秋田なら比内鶏の「きりたんぽ」だったり、他県には県をだ表する独自の郷土鍋があるからです。何もなく仕方なくそれに頼るしかない山形がごり押ししているだけなのですが、対して美味しいわけではないのでこれを食べるために来る価値はない。だいたい芋煮だって実は本場は仙台なのです」(前出の山形出身者)
県庁所在地に行けば何かあるかと思いきや、山形に関してはそうもいかない。山形市は県都であり、人口でも経済規模でも県内最多の「一極集中都市」だが、その割には閑散としており、もともと規模もない中心街もシャッター化の傾向がある。
「山形市は東北の県庁所在地では人口ワーストで、もともとぱっとしていません。しかも近年は山形自動車道の開通と高速バスの普及により、仙台への「ストロー現象」が起きています。山形市と仙台市は実は自治体としては隣同士なので日帰り圏。これが山形市の空洞化に拍車をかけ、県唯一のデパートも閉店してしまいました」(人口研究家)
ろくに街がないようなどんな田舎の県でも郷土色があるもの。しかし山形では固有の郷土性の打ち出しもない。観光PRを見ても、田舎ならどこでもいえそうな「日本の原風景」のふるさとアピールに終始し、キラーコンテンツが見当たらないようだ。
「歴史上、山形は秋田とともに「出羽の国」に属していましたが、美味しいところは全部秋田県にもっていかれたことが大きいといえます。また、戦後山形で絶大な影響力のあった有力者が、当地の戦国武将の最上義光を個人的な歴史観の下で否定したことも、宮城と言えば伊達政宗、愛知と言えば織田信長というような全国民が知る存在から遠のいてしまった。山形にしかない歴史的財産は乏しく、世界遺産になるような歴史遺産もなければ重伝建すら1つもないのです」(山形史批評家)
よく「田舎は何もない」と言うが、日本で最も何もないのは山形県で確定のようだ。