【龍が如く8―東京崩壊―】
極道組織「東城会」の元幹部である桐生一馬は、自分の死を偽装して新しい人生を歩んでいた。
あるとき、桐生の弟分である東城会組長の堂島大吾が行方不明になり、混乱を狙って入り込んできた海外マフィア達によって東京の治安は失われつつあった。
桐生は混沌の神室町の中で堂島大吾の行方を捜す。

堂島不在の東城会を指揮するのは天崎という男だった。
彼は新参でありながらも東城会のフロント企業である通信サービス会社「イースト」の社長を務め、その功績から組内でも認められつつあった。
天崎の功績によって組長不在の「東城会」も決定的な崩壊には至らず、組としての体裁を保っていたはずであった。
ところが天崎の行動に不審な点が目立つため、堂島大吾誘拐犯の容疑者として彼の身辺を探っていた。

そんな折、「東城会」が犯罪行為を用いて「イースト」の敵対会社「デジタルサービス」に圧力を掛けていることを知る。
桐生は「東城会」によって放火されたビルから「デジタルサービス」の社長令嬢を救出し、その際に天崎の部下と激突したことで、天崎との対立が決定的なものとなる。
「イースト」は強引に「デジタルサービス」の吸収合併を終える。
そこで「イースト」の狙いが「デジタルサービス」の開発した新モデルの人工知能、及びその関連技術者であったことを知る。
同時に天崎というのは戸籍を奪って手に入れた名前で、天崎の正体はアメリカの秘密組織のスパイであり、凄腕の暗殺者であった。