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2023/04/08(土) 15:30:01.940ID:XFFpwupA0日本では“逆風”となった昆虫食。専門家はどう受け止めているのか。「蟲ソムリエ」として445種の昆虫を味見し記録している、NPO法人「食用昆虫科学研究会」理事長の佐伯真二郎氏はこう話す。
「私もいつかこういう炎上は起きると思っていた。今回の件は、みなさん同意した上で食べていて、事故も起こっていない。被害者がいない中でここまで広がったことに、少しびっくりしている」
事態は約1年前にイベントで「食用コオロギ」を試食した河野太郎デジタル大臣にも“飛び火”し、「コオロギ事業には国の予算が6兆円使われている」などの陰謀論が飛び交う事態となった。
佐伯氏は「昆虫食を研究してきて一度も聞いたことがないようなワードが本当に飛び交っていた。発がん性物質・酸化グラフェンの話にはびっくりした。実際に事件は起こっていないので、情報をしっかり見てほしい」とした上で「研究が足りないのは事実だ」と述べる。
「昆虫食は普通の食材と同じくらい研究がされるべき。すでに食べている人たちとこれから食べるかもしれない人たちが一緒になって、研究を続けていけばいい。陰謀論の性質上、正しい情報と間違っている情報が混ぜられがちなので、一つ一つ解きほぐしていけばいいと思っている」
タイやラオスといった国では、文化的に食べられているコオロギ。佐伯氏によると「タイでは年間2万トンくらい生産されている」という。今後、昆虫食がヨーロッパや欧米でも広がる可能性はあるのか。
佐伯氏は「EUに関して言うと2015年から6年かけて調査をして、安全と結論づけられた。どれだけの速度かは分からないが、広がっていくと思う。その時にアジアが一つの生産拠点になるのではないか」と話す。
「最近、昆虫好きの少年少女たちが『味を知りたい』と言って保護者や先生が困ってしまう案件が増えている。保護者のみなさんが、追い詰められてしまわないかを懸念している。そういう場面で専門家がサポートしていければいいと思う」