習字セット「スパイラルドラゴン」のメーカーである、青葉出版株式会社の教材部の井上さんに、ドラゴンの歴史を聞きました。昭和36年に創業した青葉出版では、様々な学校教材を展開しています。

ーー商品名は「スパイラルドラゴン」ですが、習字バッグには「SPIRAL TRIGGER」と描かれています。なぜでしょうか?

「描かれている『スパイラルトリガー』は、デザイナーが、旋風を巻き起こすドラゴンという思いを込めて記しています。商品名の『スパイラルドラゴン』は、お子様たちがイメージしやすいよう、わかりやすくするために、あえてドラゴンとしております。『スパイラルドラゴン』は画材セットでも展開しています」

ーー青葉出版さんの書道セットにドラゴンが登場したのは、いつ頃でしょうか?

「弊社の習字セットでドラゴンが登場したのは、2009年となります。現在の『スパイラルドラゴン』で6代目となります。ちなみに他の商品で、家庭科で使用する裁縫セットがございますが、そちらの方が登場が早く、2001年となります。しかし裁縫セットのドラゴンは、2016年に販売終了いたしました」

ーー様々な学用品で展開されてきたドラゴンですが、ネットでは絶滅を心配する声もあります。ドラゴン人気の移り変わりを教えてください。

「10年ほど前までは各社ドラゴンを展開しておりましたが、だんだんと減ってきたことは事実です。 昔はドラゴン以外にあまり選択肢がありませんでしたが、現在では男の子向けのデザインも様々展開しており、その分、ドラゴン以外を選ぶお子様が増えたことが、ドラゴン人気の低下と言われる原因の1つだと考えられます。しかし弊社では2020年頃から販売数が回復し、ここ3年ではある一定数の販売数があります。ドラゴンを好まれるお子様は今でも一定数いらっしゃいますし、お子様の選択肢を広げる意味でも、まだまだ必要であると考えています。シンプルなものを好まれる保護者様がいらっしゃることも承知しておりますので、そういった商品を企画することも大事だと考えています」

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