0001以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
2023/03/28(火) 16:55:26.572ID:AJHuWt24M「私はルリ子を泣かせたいの。」
「シン•仮面ライダー 」を観てきた。
最初に断っておくが、俺は筋金入りのラヲタ(仮面ライダーオタクの不穏当な略)である。同時に石ノ森章太郎の大ファンであり、昭和の特撮の大ファンでもある。
その俺が言おう。
「これは面白い」と。
しかし、「わっかるかなぁ…わっかんないだろうなぁ…」とも思う。
さらに「初代仮面ライダーの映画」としては面白いが、「令和の特撮映画」としては…とも思う。
この作品には“仮面ライダー”と“昭和特撮”と“石ノ森章太郎”に対する愛とリスペクトが充満しているが、それの説明はない。
設定や人物の背景など詳細な説明はなく(俺には十分すぎるが)それを酷評しているレビューも多く見受けられるが、俺からすればそれは“お門違い”なのだ。石ノ森の作品を読んだことのある人、昭和40年代の漫画を読んだことのある人ならわかると思うのだが、仮面ライダーに限らず当時の漫画は非常に短い。原作は単行本でも様々な形態で出されているが1巻から5巻程度にまとめられるほど短い。
当然、作中での説明も本当に少なく、読者がセリフや描写から読み解くことが必要になる。
TV版でも大人の事情による変更などが何度もあったがそれの説明などはある訳もなくゴリ押しも数多あった。
しかし、緻密な設定と世界観と秀逸なデザインかつ簡潔に描写された石ノ森ワールドと当時の特撮を、リスペクトと愛を持って絶妙なバランスで再構築したのが今作なのではないか。
ともかく“自分の望むカタチではなかった事”に対しての酷評はいただけないと思う。
今作には“仮面ライダー”と“昭和特撮”と“石ノ森章太郎”に対する愛とリスペクトが充満していると冒頭で述べたが、その一部を記憶から書き出してみる。
まず最初に襲ってくる大型ダンプに書かれた「三栄土木」の文字。TV版の撮影でよく使われたのがこの「三栄土木」なので、序盤からラヲタにはタマラない。
マスクやスーツの造形も良かった。TV版での変遷も踏襲しつつ細かいところまでしっかり作り込まれていたし、アゴの動くマスクも良いね。
SHOCKERの人工知能「アイ」が人間の思考、行動を理解するために作り出した、頭部の半分がクリスタル状の自立型人工知能「ジェイ」は人造人間キカイダーのオマージュでキカイダーは「ジロー」が変身する。これは頭文字「J」を取ったものかな?