銃購入するアジア系米国人 ヘイトや乱射事件に「恐怖」
2023年3月18日 19:00 AFPBB

アジア系米国人のリッキー・ラムさん(35)は、これまで銃には近づかないようにしていた。
しかし今年1月にカリフォルニア州で起きた、アジア人コミュニティーを揺るがした2件の銃撃事件を受け、銃の所有について改めて考えるようになった。

ラムさんはAFPの取材に、「まだ決めかねている。銃を購入するかどうかわからない。けれど今回の銃乱射事件では、決断しないといけないことを再認識させられた」と話した。
ラムさんはロサンゼルス郊外で家族と暮らしている。今年1月にダンスクラブが銃撃され11人が死亡したモントレーパークからもほど近い。
モントレーパークの事件から2日後には、北カリフォルニアの農場で中国人の男(66)が発砲。7人が死亡した。犠牲者の多くはアジア系だった。

アジア人コミュニティー内で起きた事件にラムさんは大きな衝撃を受けた。特にモントレーパークで起きた銃撃事件では、ラムさんの両親は被害者と面識があった。
また近年では、新型コロナウイルスの流行と共に人種差別的な事件も増えており、ラムさんは銃との向き合い方について再考を迫られるようになった。

「両親は銃を持つのは縁起が悪いと言う」とラムさん。「でも、自衛には最適な道具だ。運任せにするよりも、自分の身は自分で守れる方がいい」と語った。

https://www.afpbb.com/articles/-/3454641
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