就活戦線は「売り手市場」継続も…“パソコン不得手学生”増加に企業はどうする?

 3月1日、2024年卒業の大学生、大学院生の就職活動が解禁された。コロナ禍で縮小していた経済活動の回復に伴い、企業の採用状況も活発化し、学生にとっては前年に続く「売り手市場」でのスタートだ。

 晴れて採用、企業人となれば仕事上パソコン(PC)は必携だろう。ところが、前回の当コラムの取材で荻原博子氏、長田貴仁氏から、「PCを使えず、キーボードが打てない若者が増え、企業が困っている」という話を聞き驚いた。PCが苦手なのは中高年層だと思っていたが、実は若者たちの間でも増えているというのだ。若者たちのPC事情をリポートする。

 PCが使えない学生が増えたという流通科学大学特任教授の長田貴仁氏が、その理由を説明する。

「今の学生や新入社員は生まれた時からインターネットが身近にあるデジタル世代で、ウェブサーバーに接続するソフトやインターネットブラウザーを使いネット環境は整っていますが、PC設定や操作ができません。要するに彼らのデジタルデビューはPCではなくスマホなんです」

https://news.yahoo.co.jp/articles/e0389682e26ff36e88a05e43f52421f0d3680da2