最高級ブランド「大間まぐろ」に何が起きているのか? 揺るがぬ評価、続く混乱
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◆大間沖で漁獲しなくても「大間まぐろ」

 「大間まぐろ」ブランドの認定でも大きな動きがあった。大間漁協は昨年秋、商標登録の条件を「大間沖で漁獲されるマグロ」から「大間の港に水揚げされ、荷受けされたマグロ」に変更し、特許庁に再出願した。これまで同漁協は、大間沖の津軽海峡で、一本釣りとはえ縄漁で取ったマグロを「大間まぐろ」として出荷してきた。

 しかし近年、秋から冬のマグロ漁場が津軽海峡よりも東側の太平洋沖に形成される傾向が強まり、津軽海峡での漁獲が低調になった。大間漁協は「大間沖という漁場にこだわっていては、ブランド認定のステッカーを張って出荷するマグロが少なくなってしまう」(漁協関係者)と危機感を募らせ、漁場をブランドの要件としないことにした。