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2023/03/11(土) 04:10:27.660ID:qb/z2OBe0ファーウェイは今回のMWCで、1つの巨大なホールのほぼすべてのスペースを借り切って展示をした。通信機器でライバルとなるスウェーデンのEricsson(エリクソン)やフィンランドのNokia(ノキア)の倍近い広さだ。
広さだけでなく展示内容でもライバル2社を圧倒する。無線基地局からコアネットワーク、光伝送装置、データセンター用の設備、パソコンなど展示した製品ポートフォリオの幅広さは、競合を大きく上回る。さらに通信事業者が求める省電力や省スペース機能、さらには収益化の道筋を含めた提案についても、同社の展示は説得力があった。
例えばファーウェイが今回のMWCの目玉として展示した基地局製品「Meta BladeAAU」。Massive MIMOに対応したアクティブアンテナだが、サブ6GHz帯域以下のすべてのFDD、TDDバンドに1本のアンテナで対応した。二重構造で表面がFDD対応、裏面がTDD対応のアンテナになっている。
通信事業者は通常、FDD対応のアンテナとTDD対応のアンテナを別々に設置するケースがほとんどだ。設置スペースはもちろん、電力消費も機器の数だけ必要になる。ファーウェイのMeta BladeAAUでは設置スペースを減らし、電力消費も抑えられるようにした。世界的なエネルギー価格の高騰によって電力消費削減が通信事業者の切実な問題として浮上する中、ファーウェイの提案は魅力的に映るだろう。
標準化団体「3GPP」で、5Gの進化機能として仕様策定が進む「5G-Advanced」についても、ファーウェイは「5.5G」という独自名称で技術開発を進める。例えば5.5Gでは、現行5Gの約1Gビット/秒から10倍となる約10Gビット/秒のスループットを目指している。同社は既に実証実験で10Gビット/秒超の速度を記録しているという。3GPPの標準化の完了を待って、2024年上半期には5.5G対応の基地局製品を出荷可能とする。