月は,地球の衛星であり, 地球からの平均距離が約38万km 軌道上を回っている。 半径は地球の4分の1、質量は80分の1である。 重力は、地球と小さく、大気や液体の水を表面にとどめて おくことができない。 また, 自転速度が遅く、 昼と夜がそれぞ れ約15日間も続く。 そのため, 表面では昼夜の温度差が大きく, 昼間の平均表面温度は約130℃に達するが, 夜間は約-170℃ま で低下する。 内部構造は, 地球型惑星によく似ている。 月の自転周期は,地球に対する月の公転周期に等しく,月は, 地球に常に同じ面を向けている。 表面には, 明るく見える高地と, 暗く見える海とよばれる地域がある 。 高地には, 隕石の 衝突によってできた大小無数のクレーターが見られ 古い時代にできたことを示している。 海は, 比較的新しい時代に 内部から噴出した溶岩が, 低地を埋めたものである。
月は, 原始地球に火星程度の大きさの原始惑星が衝突し、その ときに生じた破片が集まってできたと考えられている。このような考え方は、ジャイアント・インパクト説とよばれている。