戦争への備えは、教育現場でも進んでいます。台湾の高校では、軍人から銃の扱い方を学ぶ「軍事教練」が必修科目となっています。男女を問わず全員が実弾射撃を体験します。
さらに、台湾国防部は中国の軍事的圧力に対抗するため、来年から男性に義務づけている兵役期間を、これまでの4か月から1年に延長しました。
一方で、急激な緊張の高まりを「重圧」と感じる人もいます。
兵役を望まない男性(36)
「ずっと軍隊が怖くて、できるだけ兵役には行きたくないと思っていました。軍隊で何か学ぶこともあるかもしれませんが、私には向いていません」
台湾では圧倒的な兵力をもつ中国と“軍事的な対立をするべきでない”という意見も根強く、来年1月に予定されている台湾の総統選挙では、大きな争点の1つになります。