大迫傑が抱く東京マラソンの理想。「世界がひとつになる日を目指すべき」
2023.03.02
大迫傑が抱く東京マラソンの理想。「世界がひとつになる日を目指すべき」

 東京マラソン2023のエリート選手出場発表のあった1月、ファンや関係者が色めき立った。なぜならそのリストには2020年に開催された東京マラソン2020で見事な快走を見せ、当時の男子マラソン日本記録である2時間5分29秒を叩き出した男の名が載っていたからだ。その名は大迫傑――。

 しかし、日本中、そして世界からも注目される日本陸上競技界の革命児は、周囲に惑わされることはない。2年ぶりとなる首都・東京を舞台としたレースに向けても、「期待されていることに対して思うところは、そんなに多くはないですね。」といつも通り冷静な様子。ケニアの荒野で淡々と調整を続けているが、目前に迫った東京マラソン2023について、「東京がひとつになる日ではなく、世界がひとつになる日を目指すべき。」と持論を語る。その言葉の真意とは、そして大迫傑が抱く東京マラソンの理想とは。