質問:
恐ろしすぎて失われてしまった落語「死人茶屋」のあらすじをサゲも含めて復刻せよ。


回答:
「死人茶屋」は、江戸時代に流行した怖い話を落語にしたもので、現在では失われてしまった伝説的な噺の一つです。

あらすじは次の通りです。

ある日、旅人が道中で迷ってしまい、山中にある茶屋にたどり着きます。しかし、その茶屋には何と、死人の遺体が放置されているのです。驚いた旅人は、茶屋の主人に「どうしてこんな所で死人を置いているのですか?」と問いただします。

すると、茶屋の主人は、「この茶屋は、普段は生者には見えない世界の門戸だ」と言い出しました。「ここに来ると、あなた方も既に死人と同じような存在となる。そして、しばらくして生者に戻りたくなると思うが、その時は死人を置いていく代わりに、あなた方が持っていたものを残してくれ」と。

そして、その後、主人は茶を出し、旅人が飲むと、何とその味は死人の血の味がするものでした。そこで、旅人は怖くなって茶屋を脱出しようとしますが、戸口に出ると、外に出たはずの犬や猫、馬車などが、茶屋の中にいるのです。

その後、茶屋から脱出した旅人は、後で確認すると、自分が持っていた物が無くなっており、茶屋の主人が呼び寄せた妖怪に騙されたことが分かります。そして、旅人は悲しみと恐怖に打ちひしがれながら、自分が死人のような存在になってしまったことに気付きます。

最後に、落語の「死人茶屋」は、現在では原作が失われたため、伝聞のみの存在となっています。