面接の中では他に、罪を犯した自分のことをどう思っているのかいつも聞くようにしていました。自分のことを正しく知ることが更生へのスタートだからです。

(中略)

しかし、わたしが驚いたのは役8割の少年が「自分はやさしい人間だ」と答えたことでした。どんなにひどい犯罪を行った少年たち(連続強姦、一生治らない後遺症を負わせた暴行・障害、放火、殺人など)でも同様でした。当初、私は耳を疑いましたが、どうやら本気で思っていたのです。

(中略)そこで「どんなとところがやさしのか?」と尋ねてみると「小さい子どもやお年寄りにやさしい」「友だちからやさしいって言われる」と答えたりするのです。

(中略)そこでさらに私は「君は○○して、人が亡くなったけど、それは殺人ですね。それでも君はやさしい人間なの?」と聞いてみますと、そこで初めて「あー、やさしくないです」と答えるのです。


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