ヒュンッ!
風を颯爽と横切る音。
勇者ワイの参上だ。

背負った大剣"デュアル・ソード"を構える。
標準をドラゴンに向け、疾走する。

ドラゴン「アホめ!私の首を1本切ったところで、回復する」

そう、こいつは2本の首をもつ"デュオ・ドラゴン"だった。
同時に2本の首を切らなければ、勝ち目はないー。

"奇跡"よ、起きろ!

瞬間、体に稲妻が走った。
手元には大剣が2つに分かれ、左右の手でそれぞれを持っていた。

勇者ワイ(そうか、"デュアル・ソード"はこれで"完成"するんだ!)
「二刀流必殺、"雷鳴"」

スパッスパッ

ドラゴンは死んだ。
呆然と立ち尽くしていると、少女が駆け寄ってくる。
少女「勇者さん…ありがとう」

この地域では、今もなお、二刀流の使い手の伝説が語り継がれている。