打ち上げ中止「H3」会見で共同記者の質問に批判相次ぐ ロケットを救った「フェールセーフ」とは

会見はJAXAの公式チャネルで配信されていたが、話題となったのが共同通信のとある記者の質問だ。
「中止と失敗という問題についてもう一度確認したいです。ちょっともやもやするものですから」と切り出し、
岡田氏に中止と失敗の違いについて質問した。以下はその一問一答だ。

共同 中止という言葉は、みなさんの業界でどう使われているかは別として、一般に意図的に止める、計画を途中で意図してやめる時に中止といいます。
今回はカウントダウンも続いているし、飛ぶはずの機体が飛ばないなという状況に見えますが、正体不明の異常が起きて、
システムが正常に作動して止まったのかもしれませんが、意図しない異常による中断、中止ということだったのでは。
意図的ではなく止まっちゃったよということは一般に言う失敗ではないかと思うのですが、どうですか?

岡田 こういった事象が時々ロケットにはあるのですが、その時に自分たちは失敗と言ったことがありませんので。やはり、われわれが非常識かもしれませんが。

共同 それを失敗と呼ばれたからと言って、何か著しく不具合があるわけではないですよね。
みなさんの中では失敗と捉えてないけれども、失敗と呼ばれてしまうことも甘受せざるを得ないという状況ではないですか。どうですか?

岡田 どのような解釈をされるのかは、受け止めた方、受け止められ方はもちろんあると思いますので、
そうではないですとは言い難いですけれども、ロケットというものは基本安全に止まる状態でいつも設計しているので、
その設計の範囲の中で止まっている、つまり意図しないというのはその設計の範囲を超えて、そうじゃない状態になることは大変なことになると思いますが、
ある種想定している中の話なので、そこに照らし合わせますと失敗とは言い難いと思います。

共同 わかりました、それは一般に失敗といいます。ありがとうございます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ab469b382c56123c07c13c6715c73b30810c14b