食料品や雑貨の「半額」を売り物にした激安ショップで閉店が相次ぎ、「大量の雇い止め発生か」とSNS上で指摘する声が続出している。店の関係者によると、全国展開する約200店のうち多くの店舗が閉鎖され、契約社員やバイトらが雇い止めになる恐れがあるという。突然起きた閉店の動きの裏で何が起きているのか。

閉店が続いているのは「半額専門店」を掲げるディスカウントショップ「TOAmart(トーアマート)」。日用雑貨や衛生用品などの製造・小売りを手がけている東亜産業(本社・東京)が各地で展開している。

閉鎖する店舗情報を伝えるツイッターは、1週間ほど前から盛んに飛びかっている。中には「突然閉店するんで従業員全員クビってことになりました」「スタッフも心の整理がついておらず、涙が止まらない最終営業日となりました」といった内容もあった。

東亜産業が、トーアマートを立ち上げたのは2021年秋。メーカーから直接仕入れることで、安売りを試みる狙いがあった。その店舗数は、わずか1年半足らずで全国200店ほどに増えた。

「半額以上の商品を見つけた…

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