群馬県は10日、監査法人トーマツ(東京都)が県のデジタル関連講座の受講生に講座の動画を提供した際、受講生(50人)の氏名やメールアドレスの個人情報が漏えいしていたと発表した。

 講座は、県が県内企業の社員らを対象に、データ活用やデジタルリテラシー(読解力)を高める支援をする「DX産業人材育成支援事業」。事務局のトーマツは、昨年12月と今年1月に開始した3講座の計50人に、講座の動画をファイル共有システム上で提供したが、同じ講座の全受講生の情報が見られる状態だった。県によると、同社は顧客との通常業務で同じシステムを利用するが、利用者がお互い情報を閲覧できる設定だったという。

 2月1日に受講生が指摘し、翌日にシステムの使用を中止。各受講生に謝罪した。【田所柳子】

https://mainichi.jp/articles/20230211/k00/00m/040/021000c