野球は、何でもサッカーのマネばかりしているという記事がちょっとした話題となっている。
道新スポーツ専属評論家の「なるべく週刊エモト!」が面白い。きょうのテーマは、プロ野球が、サッカーにすり寄っていることに対する猛烈な批判だ。かねがね思っていたことをずばっと言ってくれている。

まず「日韓クラブチャンピオンズシップ」。原監督率いる巨人が「アジア1」となったことに対して、「日韓2カ国でやっただけなのに。何でもサッカーのマネをして」と批判している。

確かにサッカーでは、国対国ではなく、チーム同士の対戦に「クラブ」を使うが、野球でクラブと言ってしまうと、社会人チームを指したり、単に企業の「クラブ」を指すであろう。

さらに22日に、開かれる「U26NPB選抜対大学日本代表」の試合。U26も本来はサッカー用語。「アンダー」の意味の「U」は、年代別に選手を区切るサッカーの発想なのに、野球に当てはめるのは、しっくりこない。僕も大賛成。

応援の方法についても辛口だ。まず「アウェイ」という言葉の使い方に対して、「野球はビジターという言葉でいい。さも流行に乗っているかのように、アウェイなどという用語を乱用するメディアと、それに迎合している一部の野球関係者(が悪い)」と、批判している。

今や主流になった合唱スタイルの応援については、「野球には六甲おろしや、燃えろドラゴンズが似合っている」と持論を展開している。しかし、サッカーのスタイルを積極的に取り入れることが、野球ファンの新規開拓になるだろうと、関係者らが思うなら、それは違っていると思う。

最後に「サポーター」という言葉の使い方。これは、野球には似つかわしくない。大賛成だ。欧州サッカーの伝統のなかで、クラブを物心両面から「支える」のがサポーターの本来の意味。

コンサのように一般のファンが出資者になっている比率が3割と高い「市民クラブ」は、まさに「サポーター」が支えているから、本来の意味に近いと思うが、商業色の強いプロ野球は、「ファン」のままでいいだろう。


全文は以下で。

何でもサッカーのマネばかりするな、という指摘(黒田伸のコンサドーレ応援歌+)
http://blog.hokkaido-np.co.jp/kuroshin/archives/2009/11/post_312.html


これにネットでは、「最近はその傾向が顕著」「アウェイはまあ許せるとして、クラブ、サポーター、U26はないわな」「野球がサッカーの真似するのってカッコいいと思ってるからなんだよな…」「やきうも短パン半袖にしろよw」「なにコレ。別にいいじゃん、ちっせーなw」「サカ豚必死すぎるわ」「要は、サッカーは流行りでしかない。流行り廃りのスポーツは文化になれない」などサッカー派と野球派とで大きく分かれた見解が寄せられていた。

また、野球がサッカーを真似したと思われる点も挙げられていた。

▼やきうによるサッカーのパクリ

・地域密着
・全日本→日本代表、サムライ、○○Japanなど代表のニックネーム
・プロ参加による国家別世界(笑)大会
・A3→アジアシリーズ
・トヨタカップ構想(ワールドシリーズと日本シリーズorアジアシリーズの勝者との対決)
・○○世代
・○○ダービー
・ビッグフラッグ、ゲーフラ、タオルマフラー、レプリカユニ
・選手は試合終了後とっとと帰る→選手による観客への挨拶
・アウォーズ
・キャリアサポート
・クラブ検定(ベガルタ検定→タイガース検定、ジャイアンツ検定)
・レンタル移籍構想
・天皇杯構想
・ビジター→アウェイ
・ミサンガ
・サウスポー→レフティ
・サポーター用背番号(サッカー12→野球26)
・スタジアム命名権
・今まで軽視してきたファンサービスの強化
・観客数の実数発表(実際は実数風(笑))
・ユニフォーム広告
・日本人選手のニックネーム選手登録
・15歳とプロ契約(サッカーとは違い、トップの試合で使わないのに無理矢理→数年後ひっそり解雇)
・代表選手視察
・ニュースや中継で「日本代表」という肩書きでの紹介やテロップ入れ
・テレビ放送用orDVD発売用の代表密着取材
・代表引退、世界ランキング、U-○○
・JFL