麻生太郎首相の漢字の使用、読み方をめぐり、2009年1月20日の参院予算委員会で、民主党の石井一副代表が首相にかみつく一幕があった。

 石井氏は、月刊誌「文芸春秋」の昨年11月号に掲載された首相の手記で使われた
 「就中(なかんずく)」など12個の漢字を並べたボードを用意し、
 「相当高度な漢字だ。これを隠して、どれだけ読めるかやってみたかったが、
 先に渡してあるから今なら読めるだろう」と首相を挑発した。

 これに対し、首相は「多分、みなさんが読みにくいのは『窶し(やつし)』ぐらいではないか。
 後の漢字は普通、みなさん読める」と答えたが、
さらに石井氏は「もしそうなら、なぜ
 未曾有を「みぞうゆう」、踏襲を『ふしゅう』と言うんだ。おかしい。強弁だ」と反論した。
 

※問題の12個の漢字はこちら
1)就中 2)唯々諾々 3)揶揄 4)畢竟 5)叱咤激励 6)中興の祖
7)窶し 8)朝令暮改 9)愚弄 10)合従連衡 11)乾坤一擲 12)面目躍如