「ブサイクというのは、ネタでやっていた。実際は(自分を)ブサイクと思っていたわけではない」
友だちがいないというのもウソだった。加藤は帰省するたびに会う友人がいた。同僚ともうまくやっていた。器用に立ち回るタイプという印象さえ受ける。事件後、加藤の写真が週刊誌にたくさん載った。その周りには複数の仲間がいた。カメラマン役も含めて、一緒に写真を撮影する人がいたということだ。女性関係も皆無ではなかった。「恋人」とは呼べないが、掲示板で知り合った群馬の女性宅に泊まったこともあった。
加藤が掲示板で「ブサイク」「友だちがいない」というキャラを演じた理由は、単純である。そうした方が、より多くの反応を得られるからだ。