2021年6月、福岡市西区の自宅で、業務用冷蔵庫から2人の遺体が見つかり、世間に衝撃を与えた事件。

福岡地裁は6日、松本淳二被告(60)に懲役30年の判決を言い渡した。

◆両親を殺害した60歳息子 量刑が争点

起訴状などによると、福岡市西区の無職松本淳二被告は21年6月、自宅で父・博和さんと母・満喜枝さんを殺害したうえ、博和さんの遺体を業務用冷蔵庫に遺棄したとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた。

これまでの裁判で松本被告は起訴内容を認め、量刑が争点だった。

検察側は「介護疲れの事件とは全く異なり、極めて身勝手な理由から2人を殺害し、酌量の余地はない」などとして無期懲役を求刑。

一方、弁護側は「計画性や強固な殺意までは認められず、被告の重度の障害が犯行に影響を与えた」などとして、懲役23年程度の有期刑が相当と主張していた。

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