0001以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします🐙
2023/01/01(日) 21:29:37.328ID:GaHBAGg70――ずばり、近い将来危うくなる地方はどこですか。
四国です。わかりやすいのが鉄道です。JR四国は、瀬戸大橋線を除く全路線が赤字とされ、コロナ禍で瀬戸大橋も赤字に「陥落」しました。四国最大都市の玄関・松山駅でも駅利用者7000人足らずと、1万人越えの秋田、山形、福井といった日本海側の駅より少ないのです。
――JR北海道も赤字のようですが。
いわゆる「三島会社」のうち、JR九州は株式上場を果たしました。北海道も赤字とはいえ、札幌地区の通勤輸送があるほか、内外に知られた北海道ブランドを生かした観光という重大な資源があり、2030年の新幹線札幌延伸で黒字化が可能という指摘もあります。四国には札幌のような大都市は存在せず、何より観光に弱い。「四国新幹線」は土建屋利権が欲しい汚い連中と鉄道マニア以外だれも話題にもしない絵空事で、実現不可能なことは中学生レベルの知能があれば気づくことです。
――四国の最大の欠点は何でしょうか。
大都市が地域内にないことです。北海道なら札幌、東北地方なら仙台があり、中部地方は名古屋・・・という風に、この20年ほどは地方の大都市が発展を遂げてきました。繰り返しになりますが、四国には大都市がないので、街に出ようとすると香川からは高松へ、愛媛なら広島、徳島の人は阪神方面へ必然的に向かうようになる。昔はフェリーだったのでハードルは高かったのですが、いまは本四連絡橋がそれぞれ3つあり、日帰りできるほど近くなりました。
――瀬戸内工業地帯で産業が豊かな印象があります。
それは過去形の話です。高度成長期ならいざ知らず、日本は生産拠点の中国移転により脱工業時代になって40年経過してます。東京湾岸で工場が軒並み潰れてタワーマンションになっているのを見ればわかることです。四国に限らずどんな田舎の村でさえ、多くは大三次産業が主体です。いまだに第二次産業にかじりつくと「えらいこと」になります。
――どういうことですか。
北九州市はかつて九州で初の100万都市として名をはせました。八幡製鉄所があり、大量の労働力を確保する必要があったので発展したのです。しかし工場が衰退した結果、人口流入は止まり、当時働いていた人たちがそのまま高齢化し、増えるのは老人、減るのは人口ばかりの超没落都市となり、いまや人口は90万程度に落ちこんでいます。夕張も炭鉱で栄えたのちにその閉山後に同様の現象が起き、財政破綻しました。これらの都市が経験したことは、いずれも明日の四国の姿なのです。
――「死国」になるということですか。
2005年の松山市の人口ピラミッドを見ればわかるのですが、当時最も多いのは還暦当たりの世代。金の卵と呼ばれ、高度成長期に第二次産業丹生重視したいわゆる「団塊世代」です。彼らは今は70代で健在で、クルマを運転したり買い物をするなど老後を謳歌していますが、やがて自活できなくなり、最後は死にます。では彼らの多くが寿命を迎えるであろう頃にはどうなるかというと、2030年の松山の人口ピラミッドを見ると、まさかの「棺桶の形」なのです。松山の置かれた状況は、高松も徳島も高知もかわらないでしょうし、人口20万足らずの小都市や郡部ならもっと先にゲームオーバーを迎える。四国の余命はあと7年程度と私は見ています。
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