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2022/12/06(火) 07:52:37.047ID:ALOfS2LH02022年11月16日に発表となった、トヨタ新型「プリウス」。従来通り、ハイブリッドとプラグインハイブリッドが用意されていますが、いずれも燃費、性能とも現行プリウスに対して大きく進化しています。特にプラグインハイブリッドは、エンジンとモーター、駆動バッテリーを増強して、最高出力233PSで0-100km/h加速6.7秒という圧倒的な動力性能をアピールしています。
詳細なスペックについては、まだわかっていない新型プリウスですが、なかでも興味深い、プラグインハイブリッド車の性能とその狙いについて、考察してみました。
■エンジン、モーター、電池容量すべてを増強
新型プリウスのプラグインハイブリッドシステムは、従来通りプリウスハイブリッドのTHS(トヨタハイブリッドシステム)IIを流用。THS IIをベースに駆動電池の容量を増やして、外部充電装置を付加したハイブリッド派生のプラグインハイブリッドです。組み合わされるエンジンは、現行の1.8Lから排気量を2.0Lに拡大。駆動用モーターについては未公表ですが、モーターも高出力化され、システム全体の最高出力は現行の122PSから223PSへと、なんと83%も向上しています。
駆動用リチウムイオン電池の容量も、8.8kWhから13.6kWhへと55%増量し、EV航続距離は現行の68.2km(JC08モード)の50%以上向上とされているので、単純計算で102km以上ということになります。WLTCモードに換算(JC08モードの12%減と仮定)すると、90km以上となり、日常走行のほとんどをEV走行でカバーすることができます。
■モーター駆動は、発進加速に優れる
冒頭でも触れたように、新型プリウスプラグインハイブリッドは、EV航続距離の向上とともに、0-100km/h加速6.7秒という優れた発進加速性能をアピールしています。
0-100km/h加速は、停止状態から車速100km/h到達までに要する時間のこと。力強い発進加速のためには、エンジン車では高い低速・中速域トルクが要求されますが、エンジンはある程度回転が上がらないと高いトルクが発生できません。
ただ、モーターで駆動力を発生するバッテリーEVやプラグインハイブリッド車は、広いトルクバンドを持ち、モーターが回り始めた瞬間に最大トルクを発生します。そのため、同等の最大トルクを持つガソリン車と比べて、発進加速は圧倒的にバッテリーEVおよびプラグインハイブリッド車のほうが有利。世界のハイパーカーでみても、0-100km/h加速のトップテンのうち、半数はバッテリーEVかプラグインハイブリッド車となっています。
では、新型プリウスが達成している0-100km/h加速の6.7秒は、どの程度のレベルなのでしょうか。一般には、0-100km/h加速が10秒を切れば、多くのドライバーは十分な加速感を感じ、動力性能に不満が出ないレベルとされています。7秒を切ればスポーツカーのレベルとされ、さらに5秒を切るようなスポーツカーではドライバーにそれなりの運転技量が求められます。
0-100km/h加速6.7秒は、スポーツカーレベルであり、GR86に0.4秒差まで肉薄するタイムです。国産車で最も速いのは、日産の「R35型GT-RNISMO」(2018年)3.8L V6ターボエンジンで最高出力600PS、タイムは2.8秒ですが、比較的近い発進加速を示す国産車としては、次のようなモデルがあります(※各車の0~100km/h加速タイムは各メーカー広報サイト記載の記述より引用)。
・ホンダFK2「シビック タイプR」(2015年)
2.0L VTECターボ、最高出力310PS:0-100km/h加速5.7秒
・トヨタ「GR86」(2021年)
2.4L水平対向NAエンジン、最高出力235PS:6.3秒
・トヨタ「GR86」(2014年)
2.0L水平対向NAエンジン、最高出力207PS:7.4秒