拘置所側も先例がない高齢者90歳の収監

 幸三が東京拘置所に収監されてから数日後、妻の下には夫から手紙が届いていた。

「あまりに悲惨な状況に、母は泣き崩れてしまって……」

 長男も、手紙の内容に衝撃を受けていた。

 車椅子がなければ歩けない状態になった幸三は、拘置所内でトイレに行こうとした際、転倒してしまい頭に怪我をしてしまったのだ。トイレは血だらけになり、拘置所内の規則として「始末書」を書かなければならなかったのだという。


https://news.yahoo.co.jp/articles/92ce22476420829d3971dfe32a407f14fc0c76f7