諸説ありますが、セロトニントランスポーターの関与説

不安遺伝子ー世界で最も不安を感じる日本人
セロトニントランスポーターには遺伝子量の多い「L型(ロング)」と遺伝子量の少ない「S型(ショート)」の2種類があります。

L型はセロトニンを多く作り、S型は少なく作ります。S型はセロトニンの量が少ないため、「不安遺伝子」と言われています。

遺伝子の型は「SS型」、「SL型」、「LL型」の3種類の組み合わせです。

「SS型」の遺伝子を持っている人は不安を感じやすい人、「LL型」の遺伝子を持っている人は楽観的な人、「SL型」はその中間ということになります。

不安を感じやすいかどうかは、ある程度、生まれつき決まっているのです。

セロトニントランスポーター遺伝子に「L型」を持つ人の割合は人種により異なり、アフリカ人>アメリカ人>アジア人です。世界全体をみても、アジア人にL型が少なく、不安を感じやすい傾向があるようです。

「S型」遺伝子(不安遺伝子)保有は日本人80.25%、中国人75.2%、台湾人70.57%、スペイン人46.75%、アメリカ人44.53%、南アフリカ人27.79%となっています。

調査によれば、特に日本人では「SS型」が最も多く、全体の68.2%を占めます。
アメリカ人のSS型は全体の18.8%なので、日本と比べると大きな差があります。