佐天「人間が破裂する能力か〜」
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佐天「能力に目覚めたよ」
初春「本当ですか!? おめでとうございます! それでどんな能力なんですか?」
佐天「うん、人間が破裂する能力なんだ」 佐天「射程は∞で、破裂させたいターゲットを決めれば、ターゲットが何処にいようと破裂させられるよ」
佐天「レベルは5、危険な能力だから近いうちに脳味噌を抽出して、ホルマリン漬けにするってさ」
初春「へー、何か情報が錯交しすぎてほとんど頭に入りませんでしたが、とにかく凄いですね!」 佐天「確かに凄いんだけどこれがなかなか厄介でさぁ」
佐天「私、この能力を100%制御できないんだよね」
初春「というと?」
佐天「研究者の人が言うには、意図せずに発動しちゃうことがあるらしいんだよ、この能力」
佐天「まあ、だからその場ではホルマリン漬けにされなかったんだけど」
初春「えぇ……? それってかなり恐ろしい状況なんじゃ?」 佐天「大丈夫、そんな簡単に発動なんてさせないからさー」
初春「本当ですか……?」
佐天「ホントホント!」
初春「でも一歩間違えたら誰か人間が破裂……」
佐天「大丈夫だって! あたしがそんなことにはさせないからさ!」 初春「信じますよ……? でないと佐天さんからは離れなきゃいけませんからね!」
佐天「ハハハハ、まあ大船に乗ったつもりで……へっくしゅ!!」
初春「ギャンッ!!」パァン 初春「」ドシャァ
佐天「初春……?」
初春「」
佐天「す、凄い血溜まり……し、死んじゃった……の?」
佐天「もしかして……あたしの能力が誤作動して……?」
初春「」 佐天「ウソ……どうしよう……」
佐天「これって……さ、殺人だよね……?」
佐天「もしかして私……アンチスキルに捕まっちゃうの……?」
佐天「えっ……? だって……もしそんなことになったら……学校も辞めることになって……皆とも一生……」 ホワンホワンホワンホワン………
『佐天さん……貴女がこんな最低な人間だなんて思ってもみなかった……さようなら……』
『佐天、心底見損ないましたわ……』
『殺人者……私達が会うことはもう無いの……』
『サテンサン……イタイデス……タスケテ……タスケテ……』
\ この人殺し!! 殺人鬼め!! 死に晒せ!! /
\ 親元を特定しろ! 可愛いからオレは許す! 剥ぎコラはよ!/ 佐天「どうしよう……どうしよう……」プルプル
佐天「そんなの嫌だ……嫌だよぉ……」プルプル
佐天「うっ……ううぅ……」プルプル
自分のせいで親友が血みどろになって死んだ。
そんな逃れようのない現実に、佐天はとことん絶望した。
今後のこと、友からの拒絶、自分自身への嫌悪。
マイナス感情が体内を思うがままに循環し、
心の中をこれでもかというくらい、グチャグチャに掻き回した。 佐天「………」
ひたすらに血みどろになって親友の片割れで泣きじゃくり、
涙が枯れかけた時、
佐天は一つの結論に辿り着いた。
佐天「…………私に残された道は……もうこれしかない」
今までの自分であれば到底実現できないが、
能力に目覚めた今の自分であれば、実現は可能だ。 佐天「もう、これしかない」スッ
佐天は覚悟を決めた。
佐天「やるしかない……やるしかないんだ……!」
この瞬間、佐天涙子の人間性は完全に死んだ。 黒子「はぁぁ……早くお姉様のところへ行きたいですの」スタスタ
固法「文句言わないの、見回りだって風紀委員の立派なお仕事よ?」
黒子「……うう、言い返せませんの」
固法「フフ、白井さんの気持ちはよく分かったわ、なら早く終わらせて……御坂さんのところへ行かなくちゃね」
黒子「はいですの!」 固法「それにしても本当に仲良しよね……白井さんと御坂さん」
黒子「それはもう! 私とお姉様の仲は誰にも引き裂けませんのよ!!」
固法「凄い自信ね……でも御坂さんだっていつか結婚し……ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」パァン
黒子「えっ?」
固法「」ドシャァ
黒子「…………………は?」 黒子「……??」
黒子「な、何が起こっ……グボァッ!?」パァン
黒子「」ドシャァ
黒子「オ……オネ……エ……サマ……」ピクピク
黒子「ゴメンナ……サイ………………」
黒子「」 〜 一方その頃 〜
御坂「当麻ぁ! 気持ちいいよぉ!」パンパン
上条「くそっ! このままじゃ膣内に出しちまう……! ど、退いてくれ御坂ァ!」ビクンヒクン
御坂「嫌ぁ! 出してぇ!当麻の全部! 私の膣に出してぇ!」パンパン
上条「だ、駄目だ……もうイク……! すまねえ、御坂……!」ビクッ 御坂「やったぁ……これで私……! 当麻と結ばれるんだ……!」パンパン
上条「出るッ!!」ドピュルルルルルルッ
御坂「ギャァァァッ!?」パァン
上条「………えっ?」
御坂「」ドシャァ
上条「………………えぇ?」 上条「な、何が起こった……? もしかして俺の射精の勢いで破裂……ってそんなわけねえよな!」フキフキフキフキフキフキ
上条「御坂ァ! 大丈夫か!? しっかりしろ!!」ユサユサ
御坂「」
上条「御坂!? い、息してねえ……! オイッ! 御坂……御坂ァ!!」ユサユサ
上条「う……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」ジタバタジタバタ インターフェイス「ふぁぁ……せっかくお昼寝してたのにうるさくて目が覚めたんだよ……って短髪!? 血だらけなんだよ!?」
インディアナポリス「もしかして……とうまが短髪を亡き者に? 昨日超電磁砲のパチンコで負けたのがそんなに悔しかったの?」
インドメタシン「もう! だから私は昨日言ったんだよ! 100%STの禁書を打った方が……」
上条「ち、違う!! そんなわけないだろ!? というか上条さんは高校生ですことよ!? だから断じてパチンコなんて行ってません! というか負けすぎてトラウマだから忘れさせてくれ!」 上条「って違う違う!! そんな話をしてる場合じゃねえんだ!」
上条「あのな! 御坂に中出しをした瞬間! 俺に跨ってた御坂がいきなり破裂したんだよ!!」
上条「だから! 断じて俺が殺ったわけじゃない!」
インデザイン「何か気になる単語が出た気がするけどそんなこと言ってる場合じゃないかも! 早く短髪をびょうい……」
インデント「ピギャァッ!?」パァン
上条「!!!!!!!!」 インry「」ドシャァ
上条「あ……ああ……!」
上条「嘘だろ……? オイ……冗談はよせよ……! オイ!!」
スフィクス「ワンワーン!」パァン
上条「スフィンクスまで……う……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」ダッ 上条「土御門! 起きろ!!」ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン
上条「み、御坂とインディーズジョーンズとスフィンクスが破裂して! 血がいっぱい出て……!」ドンドンドンドンドンドンドンドンドン
上条「こんなの……絶対に魔術師の仕業だろ!?」ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン
上条「オイ! 開けろ土御門ォ!! 開けろォ!!」ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン ニャース「何だニャーカミやん……こんな朝っぱらから近所迷惑ぜぃ……」
上条「大変だ土御門!! 何かの魔術が発動して……!!」
ニャース「落ち着けカミやん……いったい何がおこ……ニャァァァッ!?」パァン
上条「!!!!!!!!!!!」
舞夏「どうしたんだ兄貴ィィィィッ!?」パァン
上条「!!!!!!!!!!!」
土御門's「」ドシャァ
上条「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」ダッ 上条「はあ! はあ!」タッタッタッ
一方通行「エヒャァ!?」パァン
打ち止め「ミサカハァっ!?」パァン
たくさんの御坂妹達「「「「「「身体が破裂して妹達全員が即死してしまいました……と、御坂達は死にながら現状報告をします」」」」」」
上条「はあ! はあ!」タッタッタッ
麦野「グァァッ!」パァン
浜面「ヒギィ!?」パァン 上条「何だよこれ……何なんだよ!!」タッタッタッ
観光に来てたイギリス清教の皆さん「NOOOOOOOッ!?」パァン
観光に来てた天草式の皆さん「NOOOOOOO!?」パァン
上条「何なんだよぉぉぉぉっ!!!」タッタッタッ
パァン パァン パァン パァン パァン パァンパァンパァンパァンパァンパァンパァン
上条「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!」タッタッタッ 上条「はぁ……はぁ……」
上条「俺はこれから……どうしたらいいんだ……?」
上条「御坂も……インディケータも……通行人達も……全員俺の目の前で死んじまった……」
上条「無事なのは……俺だけなのか……?」
上条「誰か……誰か他に生きている人間はいないのか……?」ヨロヨロ 生きた人間を求め、ユラユラと歩を進める上条。
しかし、いくら進んでも血の匂いは消えない。
そこらかしこに破裂して息絶えた人間が横たわっていて、
辺りには血の匂いが充満している。
その光景は、さながら地獄絵図だ。 いくら歩いても、いくら歩いても、いくら歩いても、
そんな地獄のような光景が延々と続いている。
次の瞬間には普段通りの光景に戻ると信じ、
何度も何度も瞬きをするが、
眼前に広がる地獄は消えてはくれない。
この光景は夢でもなく、幻でもなく、妄想でもなく、
紛れもない現実なのだと、
上条は嫌でも思い知らされた。 上条「ウプッ……ヴォェェッ! 」ビシャビシャ
上条「ゲホッ! ゲホッ! ハァ……ハァ……」
上条「チクショウ……チクショウ……!」グスッ
上条「なんだって……なんだってこんなことに……!」
上条「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」ジタバタジタバタ
「あれぇ? 何でまだ生きてる人間がいるの?」
上条「!!」バッ 上条は自分に対しての能力が無効化されるから生きてるのか
でもそれは右手オンリーだったと思うが 佐天「んん? 貴方は確か……大覇聖祭の……上条さん?」スタスタ
上条「さ、佐天……さん……だっけか?」
佐天「はい、覚えててくれたんですね」ニコッ
上条「………!」 生きている人間が自分以外にもいた。
しかも、自分と過去に関わりがあった人物だ。
その事実に思わず口角が上がる上条。
もしかしたら、まだ希望は残されているのかもしれない。
ほんの少しだけ、上条は救われた気がした。 上条「良かった……! 佐天さんは無事だったんだな……!」
上条「こんな酷い状況だから……! てっきり俺以外は皆死んじまったのかと……!」
佐天「……無事だった?」
上条「……え?」
佐天「それはこっちの台詞ですよ上条さん……」
佐天「何 で 貴 方 は 無 事 な ん で す か ?」 「何で貴方は無事なんですか? 」
こんな異常事態が起きてる中、
その台詞が出てくるのはどう考えてもおかしい。
そもそも、上条は幻想殺しがあるから無事なのだろうが、
何故、彼女はこの状況下で無事なのか。
そして何故、こんな光景を見て未だ冷静なのか。
頭の中でいくつも疑惑が生まれる最中、
佐天は言葉を続けた。 佐天「能力の発現地から近いので、もうとっくに学園都市の連中は全員破裂してるはずなんですが……おっかしいなぁ……」
佐天「ホントに、どうして無事なんですか? 上条さん……」
上条「何だよその言い草、それじゃまるで……まるで……」 佐天「私がこの自体を引き起こしたみたい……ですか?」
上条「あ、ああ……」
佐天「……………」
佐天「ハイ、その通り! この事態を引き起こしたのは何を隠そう! 私の能力によるものなんです!」
佐天「あは! あはははははははははは!!」
上条「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」 この場面で絶対に聞きたく無かった最悪の真実を、
満面の笑みで、何の悪びれも無く答えて見せた佐天。
上条は先程までの救われた気持ちが、
一気に冷たくて暗い、闇の底へと沈んで行くのを感じた。 上条「じょ、冗談だろ……佐天さん……あんまり面白くないぞ? ハハ……ハハハハハハ……」
佐天「えぇ? 冗談じゃないですよ?」
上条「そんな……そんなふざけたこと! 信じられるかよ!」
上条「俺の目の前で! お前の友達である御坂は! 破裂して死んだんだぞ!?」
上条「あの時大切なお守りを俺に預けてくれたお前が! 友達を犠牲にして! 無関係の人達まで大勢巻き込んで!」
上条「こんな非人道的な事態を引き起こすなんて! 俺にはとても信じられねえんだよ!」
佐天「うーん……そんなこと言われても……」 上条「そうか! もしかして……佐天さんは誰かに操られているのか?」
上条「なあ、そうなんだろ? 黒幕は別にいて、佐天さんはソイツに操られてるんだ!」
上条「それともアレか? やっぱり俺をからかってるんだろ?」
上条「ほら、こんなめちゃくちゃな状況だから俺を少しでも励まそうって……な? そうなんだろ?」
佐天「………」
上条「なあ……そうだと……そうだと言ってくれよ……」ガクッ 上条「そう言ってくれさえすれば……俺も救われるから……!」
上条「こんなめちゃくちゃな状況の中でも……」
上条「もう一度……俺は立ち上がってみせるから……!」
上条「だから! この事態を引き起こしたのは私じゃないと! 俺の目の前でそう断言してくれ……!」
上条「頼むよ佐天さん……! お願いだ……!」 上条は祈った。
どうか、今までの発言が冗談であってくれと。
あの時自分に大切なお守りを預けてくれたこの子が、
御坂達と親しげだったこの子が、
仲間を、自分の友達を、関係ない人達を、
殺戮した悪人ではないようにと、
上条は心の底から祈った。
しかし…… 佐天「友達である御坂さん達を殺し……」
佐天「無関係の人達を殺し……」
佐天「挙げ句の果てに世界中の人間、全員を殺し尽くしたのは……」
佐天「この私です」ニコッ
上条の祈りは神には届かなかった。
まるで幻想殺しが、彼への幸運を打ち消してしまうように。 上条「何でだよ……? 何でこんな酷いことができるんだよ……?」
上条「人間を全員殺したって、何の悪びれも無く言っていたけど……それがどういうことか分かってんのか……?」
上条「地球に住まう人達は……皆……学園都市の連中みたいになっちまったってことだろ……!?」
上条「俺の両親も、俺の友達も、俺の知り合いも、皆…皆………」
上条「皆死んじまったってことだろ!?」 上条「つまりだ! 人類は! テメエの能力の力で! この地球上から絶滅しちまったんだ!」
上条「テメエは……その事の重大さが分かって言ってんのか!?」
佐天「ハイハイ、分かってますってそんなこと」
佐天「けどね、もうそんなの全部どうでもいいんです」
上条「何だと……?」ギリッ 佐天「この人間が破裂する現象は私の能力によるもので、今日まさに発現したんですけどね?」
佐天「この能力を発現させた時に、私は大切な親友を誤って殺してしまったんですよ」
上条「親友を……殺してしまった……?」
佐天「はいっ、その辺に転がってる人みたいに、目の前でパァン! と破裂しまして、血がダラダラと出て……私の目の前で死にました」
佐天「今にして思えば、あの子を殺すつもりなんて毛頭無かったんですけどね……ハハハ……」 上条「…………」チラッ
俺「」
思わず周囲を見渡し、 横たわっている死体を見つめる。
佐天は自身の能力により、
親友をあんな姿にしてしまったというのだ。 佐天「その時にですね? 何かもう……全てがどうでも良くなって……」
佐天「この先、何十年も牢屋の中で過ごして、皆から殺人鬼と罵られ……」
佐天「この先の人生が……一生暗いまま終わるっていうのなら……」
佐天「もう私以外の人間を全員殺し尽して、誰もいない地球で楽しく自由に暮らそうかなって思っちゃいまして……」
上条「…………………………………………は?」 佐天「だからまあ……無関係の人達には大変申し訳無いんですけど……」
佐天「私自身の幸せのため、この先私の敵になるであろう皆さんには犠牲になってもらうことにしたんです」
佐天「私は人間を破裂させる能力の範囲を世界中に拡大し、全人類を破裂させました」
佐天「親、兄弟、友達、知り合い、顔見知り、VIP民、なんJ民、嫌儲民、その他多く人間達……」
佐天「何処にいようが分け隔てなく……今を生きとし生ける全ての人間を対象に、です」
佐天「この惨状はそれを行った結果ですよ、学園都市だけじゃなく、今や世界中がこうなっているはずです」 こういうやつってなんで自分ひとりが死ねば住むのに周りを巻き込むんだろうな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています