0001以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
2022/10/06(木) 04:53:37.656ID:17s4oZ15d「こらカツオ!また0点とはどういう事だ!!」
カツオは居間に正座させられしょぼくれている…
そこにフネが乱入して来た。
フネとは船舶の事ではなく、波平の妻・磯野フネの事だ。
「お父さん!背広のポケットからこんなものが出て来ましたよ!!」
…キャバクラのマッチだった。
「私というものがありながらこんな店に…どういう事なんですか!!」
波平は当惑した。
今まさに息子を叱っている時に、これでは親の面目丸つぶれだ。
さらにフネは鬼の形相で波平に掴み掛かかって来た。
「早く何とか言ったらどうなんですかお父さン"ン"ン"ン"ッッ!!!」
それはあまりにも突然で…ずるくて…それでいて極上のKISSだった…
波平の唇は、最早フネに口答えする事を許さなかった。
しかしそのKISSは幾千万の言葉よりも雄弁に語っていた
…波平がフネを心から愛している事を。
鬼のようだったフネの形相はみるみる夢見る少女の顔へと変わって行く。
それを見てカツオは即座に理解した。
「これこそがホンモノの大人の男の対応なのだ…僕もカオリちゃんにこうしてやる必要があるのだ」と。
…カツオはひどく赤面した。