俺ラーメン特盛注文
店主のあきれた顔
民衆ざわつく
俺、少し緊張しつつかるく湿らせる程度に水を飲む
ラーメン特盛
不安になる量、緊張と後悔と自信
無言の店内
俺一心不乱に掻き込む
店内には俺のラーメンを掻き込む音だけ
(ふん、始めだけだろ?)っていう店主の顔
俺が少し止まると店内は不安の様相
(もう終わりか?)ラーメンが語りかける
(いいや、これからだよ)俺が応えると箸が動きだす
ズゾッズゾッズゾッ
ただひたすらに食す
まるで俺だけしかいない空間
また箸が止まる、店主が(やっぱりな)とチラッとみてきて驚愕
すでに空になった器
水を飲み干し俺が言う
ごちそうさまでしたと
そしたらはじめてみる店主の笑顔
「またお願いします」
はじめて聞いた店主の言葉だった
店を出るとまだ食べれそうなのとお腹いっぱいなのがくるくるとやってきて
ああこれが特盛なんだって…呟く
走って帰るかなって少し晴れ晴れした気分で出発

お前らこんな気分だったんだな