ほんとにあったガチの怖い話
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/ ⌒ ⌒ \ 何言ってんだこいつ
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 ̄ \__、("二) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l二二l二二 _|_|__|_ じゃあ俺が
書き溜めてないから遅いよ
お前らってさ、秘密基地って作ったことある?
俺も小学生の時に友達と山の中に造ったんだ。
いわゆる廃屋ってやつでさ、当時でも過疎化が進んでる地域で新しめの空き家もあれば、屋根も崩れてボロボロに朽ち果てた小屋もあったわけだ。
俺らが基地にしてたのはドアも開けっぱなし、畳は弛んでる、だけどまぁ雨風は凌げるようなボロ屋だったのよ。 自分達で作った武器とか(といってもそこらの枝を加工した剣に見立てたしょうもないもの)を飾ったりお菓子持ち寄ったりして、なかなか楽しい秘密基地ライフを送っていたわけだ。 俺入れて3人が主要メンバーで、それぞれコードネームで呼び合ってた。
俺はナンバー0、友達Aがキリト、友達Bが卍鬼だった。
統一性の無さがかわいいだろ。
ある日、いつもの様に秘密基地に向かい中に入ろうと入り口に近づくと、中から人の気配がした。 なんかブツブツ言ってるのが聞こえてきて、そーっと裏に回って窓から中を覗いてみたんだ。
でも廃屋なんで窓ガラスは曇ってて見にくかった。
中では頭頂がハゲてるけどロン毛の落武者みたいな髪型のおっさんが、汚いタンクトップとトランクス姿で座ってた。
下を向いてずっとブツブツ何かを言っては時々左右に揺れては止まりを繰り返していた。 Aがもっとよく見たくなったようで小窓の汚れを指で拭った。
するとガラスが外れて中に落ちて音を立てて割れてしまった。ヤバいと思ってみんな一目散に走って逃げた。
走りながら後ろを振り向くと、おっさんが入り口で立っていた。満面の笑みでコチラを見ていた。
その表情は今でも忘れない。
笑っている顔なんだけど笑顔に見えない。
明らかに常軌を逸した表情に見えたんだ。
追いかけては来なかったため、そのまま俺の家にみんなで集まった。 困ったことにあの秘密基地には兄から借りた漫画が置きっぱなしになっていた。
それだけは取り戻さないとと思いつつもあの笑顔のおっさんにはもう会いたくない。
それほど嫌悪する様な気持ちの悪い表情だったんだ。
キモいのレベルがブサイクとか不潔とかそういう次元ではなかった。
生理的に触れちゃいけないようなそんな存在に見えたんだ。 それで俺はバカだったから、夜ならオッサンも自分の家に帰ってるだろうっていう意味のわからない理屈で親が寝たあとにライトを拝借して秘密基地に向かったんだ。
今考えても愚行でしかない。
ライト片手に夜道を進んで秘密基地の近くまできた。
そこで急に、もしいたらどうしようって考えが出てきちゃったんだ。
それを思っちゃったらもう身うごきできなくなっちゃって、でも兄の漫画は絶対に取りに行かなきゃって思い、ソロソロと音を立てずにライトも下に向けて廃屋に近づいていったんだ。 ドアは相変わらず開けっぱなしだったので、そっと中に入っていく。廊下はギーギーと音が鳴り気が気ではなかった。
目当ての漫画を置いた部屋の中を覗いてライトを照らす。するとそこにはおっさんが横たわっていた。
思わず叫びそうになるも、おっさんは微動だにしない。
入り口から漫画の置いてある棚の間におっさんが横たわっていたのでこれはさすがに無理だと断念して、明日兄に謝ろうとまた廊下をゆっくりと玄関まで進ん
「も う 帰 る の か」 泣いた。叫んで走って逃げた。
何度もすっ転びながらも道を駆け降りて、走りきった。
家に着く頃にはボロボロになって傷だらけアザだらけになっていた。
恐怖で布団に潜り込んでもさっきの声が反芻される。
そしてよく思い返してみると冷や汗が一気に出てきた。
「もう帰るのか」の後にゴニョゴニョ言っていた言葉。
「一緒に死のう」
翌日警察がウチに来た。
兄の名前が書いてある漫画が廃屋で見つかったということ。
そしてその廃屋で何かがあったということ。
親父にぶん殴られてお袋には泣かれた。 大きくなってから人づてに聞くところによると、どうやらおっさんはあそこで首攣りしたそうだ。
手には兄貴の漫画がしっかりと握られて離れなかったそうだ。
それで、話はここからなんだけど。
最近兄の笑い方がおっさんに似てきているんだ。
あの気持ちの悪いおっさんの顔に。 似てるっていうか日に日に同じ顔に近づいている感覚。
それで兄もその頃から体調不良を理由に引きこもるようになったんだ。
体型もあのおっさんに近く太ってきて、横たわる姿は本当にそっくりなんだ。
いつか兄がフラッと消えてしまうんじゃないかと思う事もあり、それをどこかで望んでいるクソみたいな考えの俺もいるんだ。 オチはないけど現在進行形の話。
来年就職して引っ越す予定だけど、これだけが気がかり。
おしまい とりあえずお前らにできる助言は、俺は兄なんていないし田舎に住んだことも廃屋に入ったことも秘密基地作ったこともないってことかな。 >>43
因果律にまで影響を及ぼす霊障で語った事実は消えてるけど真実は覚えてるんだな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています