VIP真夏のサマーロードショー “張りぼてのエリート”
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
ミーンミンミン
背広を来て歩く一人の青年
西川博司21歳
彼は銀行に経費を納めにいく○○庁の公務員だ 見た目はイケメン 仕事は公務員
いかにも女性にもてそうだ
だが彼は重大な悩みを抱えていた
“仕事辞めたい” 実際公務員という肩書きだけで、肩書きがいい女性からの印象はバッチリだ
見た目も男前とあらば言わずもがな
そしてその西川博司とは俺の事だ 夏も終わりの兆しが漂う盆休み前日
俺は銀行に向かっていた
俺(あーあ、もうダメだこりゃ 銀行の姉ちゃん、俺を勘違いしてんだろうな)
俺には仕事なんかできねえ
勉強と機転だけでここまで来たが、仕事ってなんか無理だ 俺は公務員じゃなくてもどっかの層からモテるのかもしれないが、少なくとも銀行の姉ちゃんは無理だ
公務員辞める俺が銀行姉ちゃんと付き合えたところで、足かせになって余計辛いだけだ
早く辞めないと俺は壊れてしまう
今思えば俺はもう重症だった
向こう数年間は精神の不安定に苦しむことになる
俺は銀行でモテていた 「花火大会観に行きたいけど、一人だから寂しいんで家から見ます!」
同い年の姉ちゃんはにこやかに言っていた
今ではもう懐かしむ事すらない
だがあのときの幻の期待、今でも思いだしては追いかけたくなる ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています