今日も私は飛んでいる。
私が死んだら、この鳥籠から出られるだろうか? きっとそれは無理な話である。
私はこの鳥籠で一生を生きて死んでいくのだ。
朝、起きると、外が騒がしかった。
私は窓の外を見た。そこには私が居た。
私は何回でも生き返る。
だから死ねない。
私は今日も生きている。
私は死んだ。
今日もまた、私の死骸が増えていく。
私は死にたくない。
また、あの日が来る。
もうすぐ私の命日なのだ。私は何度も生まれ変わる。
その度に私は私を殺して生き続ける。
また明日があると信じて………… 私は目を閉じた。