福岡県警は5日、店舗のWi-Fi(ワイファイ、無線LAN)に侵入するなどし、わいせつ画像を大量に印刷させて業務を妨害したとして、大野城市の男性会社員(45)を軽犯罪法違反(悪戯業務妨害)などの疑いで書類送検した。

送検容疑は2020年、太宰府市の量販店のワイファイパスワードを不正に入手。21年10月24日、店のネットワークに侵入、プリンターでわいせつな画像を約100枚印刷し、店の業務を妨害したなどとしている。男性は「ネットで得た知識を試したかった」と容疑を認めている。

サイバー犯罪対策課によると、男性はセキュリティーの弱い店を狙い、不正ソフトを使いパスワードを解読するなどしていた。店が警察に相談して発覚した。男性のパソコンにウイルスが保存され、店のパソコンを感染させ乗っ取る可能性もあったとしている。ワイファイパスワードの不正入手の摘発は珍しいという。

サイバー犯罪対策課は被害に気づかない場合もあるため「ルーターをバージョンアップすること」などを呼びかけている。【土田暁彦】
https://mainichi.jp/articles/20220806/k00/00m/040/088000c