日大三島(静岡) 3-10 国学院栃木(栃木)

斎藤佑樹の始球式で幕を開けた104回目の夏。開幕戦は37年ぶりVS33年ぶりという久々の学校同士の一戦。
久々とはいえ、今年のセンバツにも出た日大三島が先手を取る。エース・松永がバットでもチャンスメイク。
2回、4回と松永の長打を足がかりに得点を重ね、3-0とここまでは日大三島ペースだった。

が、4回裏のアルプスリポートで4年半ぶりに国学院栃木のなまず音頭が降臨、スレを沸かせた直後だった。
1アウトから連打でチャンスを作るとショートゴロゲッツーの当たりがやらかしを誘ってまず1点。
国学院エース・盛永のジエンゴでもう1点を返すが、続く9番・小垣はスク水を外されてしまう。
だが、飛び出した三塁ランナーを刺そうとした送球がランナーのヘルメットを直撃。外野に転がる間に3点目が入り同点。
ナマズパワーだ、ナマズの呪いだとスレは大騒ぎになるが、守護神なまずの神力は収まる気配がなかった。

直後の5回表、ぬるっとしたバントヒットなどで日大三島がノーアウト満塁のチャンスをつくったものの、
ここは国学院・盛永が三島4番・松永を三振に仕留めるなどしてPZGSを達成、無失点で凌ぐ。
そしてその裏、センターゴロでぬるっとアウトは取られたものの国学院4番キャプテン・平井がタイムリー。
アルプスでなまず音頭が鳴り響き、とうとう国学院栃木がゲームをひっくり返す。

なかなかペースを取り戻せない日大三島は2番手の京井も捕まってしまう。
またしても国学院栃木が6回にチャンスを作るとタイムリーや最低限などで得点を重ねる。
ずっと国学院のターン状態でこの回打者10人の猛攻、というにはややぬるっとした攻撃で4点を追加、試合を決める。

その後も完全に国学院ペース。日大三島はPZGS以降立ち直った盛永から6回以降ノーヒットに封じられてしまう。
いつしか国学院栃木はぬるっと10桁得点に到達。なまずから完全に流れを掴んで見事に夏の甲子園初勝利を挙げた。
やらかしがことごとく失点につながるなど日大三島は普段の野球ができず。センバツに続いて初戦で姿を消した。