山形県警捜査2課は26日、マッチングアプリで知り合った自称外国人の女などから、うその投資話を持ちかけられ、同県置賜地方に住む40歳代の男性公務員が、暗号資産計約6699万円相当をだまし取られる詐欺被害に遭ったと発表した。「国際ロマンス詐欺」とみられ、同様の手口による詐欺被害としては今年最高額という。

 発表によると、男性は昨年4月頃、アプリで知り合った女と、その女から紹介された投資に詳しいとされる男から、無料通信アプリを通じて「国際先物取引について教えてあげましょう」「あなたの資産が少ないので、私が取引計画を立て直します」といったメッセージを受け取った。同8月頃までの間、計18回にわたって指定された暗号資産取引所に暗号資産計約6699万円相当を送付した。

 男性は同月、暗号資産の現金化を申し出たが、「保証金として口座資金の10%が必要」などと返信されたことを不審に思い、詐欺に気づいたという。