タイトル99期羽生善治「藤井聡太戦は悪手1回指したら終わり」そりゃそうだとの声…
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「しんどいですけど、それをやって対抗している」羽生善治九段が考える対藤井聡太竜王戦と将棋界の未来
――羽生九段から見た藤井竜王は、何の能力が突き抜けていると思われますか?
細かい競り合いになった時にすごく強いのもありますし、全体的にミスが少ないと思います。ただ、藤井さんと言えども(ミスが)ゼロではないですよ。でも他の棋士と比較したら明らかに少ないと思います。
一局の中で最善手、疑問手、悪手とあった時に、悪手って1回出るかどうかというレベルだと思います。疑問手は複数回、というレベルです。対戦する相手からしたら、悪手1回指したら終わり…ってことですよね。だから8割勝つんですよね。でもプロ同士なので、悪手って少し考えたら明らかにおかしいというのはあるんですけど、でもそれくらいの精度の高さなので「完成」されていると話したのはそういう意味です。 ――藤井戦に臨むにあたって、先生方はどんな対策を立てられていると思われますか?
事前にものすごく深く考えられていて対局しているというのは、棋譜を見るだけでも明らかにわかります。特化しているというか、藤井さんとの対局に合わせて対策をしているということですよね。基本的な戦略としては、先ほどの「悪手は1回」というのがあるので、とにかく少しでもいいから先行して逃げ切るという感じを目指しているはずなんです。
野球で言ったら、1回の表に1点取って、その1点を必死に守り切るという(笑)。もうピッチャーをいっぱい投入してでも、何とかそれを必死に守り切るというのが良い作戦なんじゃないかなっていうアプローチなんだと思います。しんどいですけど、それをやって対抗しているんだと思います。
例えば今期の王位戦七番勝負の1局目はその作戦がピッタリはまったんですよね。豊島(将之九段)さんが勝ち切っているので、その研究の深さと技術、前例や研究から離れたところからのスキルの高さを見せた一局だったと思います。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています