ポーランドの国立科学アカデミーが「イエネコ(Felis catus)」を1787番目の侵略的外来種に登録。生物の多様性を脅かす存在の動物と認定したために、愛猫家や獣医らが猛反発するという事態と直面している。

 AP通信の取材に答えた同アカデミーの生物学者、ボイチェフ・ソラーズ氏は「メディアによる誤った報道によって、私たちがまるでネコの安楽死を求めているような印象を与えている」と各方面からの批判に対して不快感を示しているが、その一方で「イエネコはポーランド国内で毎年1億4000万羽の鳥を捕獲している」とデータベースでの登録に至った正当性を主張。「イエネコが多様性を脅かしているという共通認識は高まっている」とも述べ、科学アカデミー側は鳥の産卵期にはイエネコを外に出さないようにすることを求めている。

 これに対して「ザ・ハッピー・キャット」という本の著者、ドロタ・スミンスカさんは「多様性を阻んでいるのは環境破壊や、鳥がぶつかる建物を作っている人間のせい。その人間が侵略的外来種ではないのに、ネコが登録されるのは公平ではありません」と反論。なおソラーズ氏は「私が飼っているのはイヌ。ただしネコに敵対心は持っていない」と語っている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/808e3581c19a6e80304915cee4ec6e2ff5f27a9f