鳥居さん:

私、あんまり人づき合いはしなくていいと思っていたタイプなんで、友達を作らなかったんです。だからこそ、私が地下シェルターの絵とか書いてたりすると「気持ち悪い」とか言われたり。

あと、人前に出るのも恥ずかしかったし、めちゃくちゃ人見知りで暗い人だったんですけど、声のボリュームは子どものときから大きかったんです。

中学生のときに、白雪姫を英語で訳すのを当てられたときに「しらゆきひも」って言っちゃったんです。

そのときに、ワーッとパニックになって「ギャーっ!!」って叫んじゃって。それまでは、ただ声の小さい人って思われていたのに、その1回の失敗で怖がられて、誰からも話しかけてもらえなくなって。私も立ち直れなくなって。そういうことが本当に多かったんです。

パニックになると、机の中に手を入れて「ワーッ」って右から左にバンバン叩きながら動かす癖があったんですよ。パニックになるきっかけも、変な神経質で、例えば机がちょっとガタつくのが気になったりして。自分でも「あと何回ガタついたら、パニックになる」って、わかるんです。

だから、机が3回カタついた、ワーーーっとなって机をバンバンしたり。それで「また鳥居だ」「やっぱり鳥居は変なんだ」みたいになって。生きづらかったですよ。