OECD(経済協力開発機構)が進めている国際的な学習到着度に関する調査が
3年ごとに行われているのをご存知でしょうか。
この調査は2018年がちょうど調査年だったため、ニュースや新聞で見かけた
記憶もあるかもしれません。
PISA調査では15歳児を対象に読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの
3分野を調査しています。
この調査の特徴は学校で習った知識を測るものではなく、習った知識を
使えるかという思考力を測る調査であるということです。
2018年の調査結果はまだ出ていないので、今回はそれ以前の結果を基に
見ていきたいと思います。
まず、男女による学力差はあるのか、という点についてです。
PISA調査から15歳児は男子の方が女子より全般的に得点が低いことが分かりました。
特に読解力の習熟度が低い場合、読解力は他の学習の基礎にもなっているため、
他の科目の成績も悪いことが分かりました。
ただし数学に関しては大多数の国や地域で女子の方が男子の成績より劣るという
結果も出ています。
OECDは様々な結果から、「学業成績の男女格差は生まれつきの能力差ではなく、
男子と女子の両社が持てる能力を十分に発揮し、自己の社会の経済成長と福利厚生に
貢献できるようにするためには、両親、教師、政策決定者、オピニオンリーダーが
一致協力する必要がある。」と結論付けています。
https://chi-vi.jp/childrens-ability-difference-20135.html