先週発表された5月の米国の消費者物価上昇率が市場予想を上回る伸びとなり、米国の大幅利上げの観測が強まり、長期金利の上昇につながってドル買いが進んでいる。
 背景にある米国のインフレへの警戒と利上げ観測の2点が変わらない限り、円安ドル高は今後も進みやすい。多くの人が円安ドル高を予想してドルを買えば、さらに円安ドル高に弾みがつくことも想定される。ただ、投機的な取引が主導する場合、利益確定の動きによって、短期間で円高ドル安に振れてしまう可能性もある。