文体が綺麗な小説っていいよな
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>>17
あれは表現かもね
カササギとる漁師の描写とか好きなんだけど >>18
まあ真面目に死生観かんがえますってポーズが中高生に刺さるんじゃないのかな >>19
要はいろんな絵描きに静物画をかかせたときに出る画風の差が文体の違いかな
モチーフ自体が突拍子もないと画風が喰われちゃうみたいな >>22
自分も特別文体にこだわって読むことはないけどら本当に偶然、銀の匙読んだ時に物語の内容よりも文体の方に気がいっただけ
そっからちょっと意識しだした
普段はやっぱ、世界観とか物語の面白さ重視かな笑 全然普通の小説だけど昔の吉本ばななの文体めっちゃ好き >>23
詩を書く少年は当人としては棄てたがってた才能だから金閣寺とかの代表作とは違うよ >>31
内容は普通なんだけど、文体に惹かれるってあるよね
今まではただ読みやすいなぁくらいにしか思ってなかったけど >>24
そうそう、久保俊治さんの本!
吉村昭さんの羆嵐も 草枕が名文って、どういうことだろう?
氤氳(いんうん)たる瞑氛(めいふん)が散るともなしに四肢五体に纏綿(てんめん)して、依々たり恋々たる心持ちである。
こんなの「氤氳」なんて言葉を使う必要は全くないし、纏綿はまとわりつくという意味なのだから「散るともなし」は蛇足だ
冒頭の5文しか読んでないんじゃないの? >>37
新潮文庫の『花ざかりの森・憂国―自選短編集』だから大きめの書店なら置いてると思う
描写と比喩を同じ土俵で議論することがあるけどまさにそんな比喩だわ >>27
文体の違いの説明はしっくりきた
モチーフは小説の表現力てことで合ってる? あと、シーラッハて作家の「犯罪」て短編集に収録されてる[チェロ] って話も文体が綺麗だなって思った >>40
モチーフは書かれてる内容だよ
現実を幻想的に切りとった文体の作品と内容自体が幻想的な作品とでは土俵がすこし違うかなって >>43
今までで1番しっくりきた、たしかにそうかも
銀河鉄道の夜は後者になるな
いや、でも堂々巡りになるけど後者の作品でも文体が綺麗だなって感じちゃうかも 書いてくれたように、自分の中で幻想小説的な表現の綺麗さと日常作品を幻想的に表現する文体の綺麗さでごっちゃになってた笑 思い出したわ
前にVIPで似たようなスレが立ってた時にVIPPERの一人が谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』めっちゃ良いよって言ってたわ
俺は未だに読んでないからどうなのかわからないんだけど実際どうなんだろうか >>46
難して読めない笑
でも、ちょっと調べた感じすごい当てはまってそうな感じがする
メモって買ってきます!
ありがとう うつくしい日本語が読みたいなら、谷崎潤一郎の「少将滋幹の母」の最終章を読んでみてほしい。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001383/files/56847_58242.html#midashi110
後期谷崎の流麗な和文調の文体と、王朝物の世界観が見事に調和した名文だ。
あらすじが無いと分からないだろうから、簡単に説明しとく。
少将滋幹は大納言藤原国経と、絶世の美人で知られる在原棟梁の娘との間の子だ。
ある日国経邸で開かれた宴会の最中、当代一の色男藤原時平が衆人環視の中、母を奪ってしまう。
父大納言は絶望に暮れて気が狂ってしまうのだが、そのひとつのエピソードに不浄観と言って、死体を眺めて煩悩を打ち払う儀式を夜な夜な行ずる話が出てくる。文中にある、月夜の凄惨な光景云々というのはこのこと。
この章は、父大納言が亡くなってから四十年後、滋幹が出家した母の元を訪ねに行く話だ。
なお、文中で典拠とされている滋幹の日記というのは、谷崎がでっち上げた架空の書物なので、知っている必要は無い。 老人と海も文体美しいと思う
登場人物に名前あるけど終始「老人」とか「少年」とかって呼んでるせいもあるだろうが ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています