文体が綺麗な小説っていいよな
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銀の匙はわかるが銀河鉄道の夜は文体の問題を超えてる感 >>3
専門的な話になると分からないけど、表現とか含めて文体ってまとめちゃった 漱石の夢十夜の最初のやつ
美しい文章ってこういうことなんだと思った >>4
俺がうるさいだけだが
表現も文体のうちだけど内容もだいぶ自由だから表現力だけの世界観じゃないみたいな 城崎にても好きなんだけど、文体とかじゃないかな?
綺麗なのは情景の描写かも >>5
でも冒頭なんかは随一に文体の凝ってる『ロリータ』 >>8
難しい、なんか自分の中で綺麗な文体は表現とか言葉選びに偏って考えちゃってる
それこそ、簡潔な言葉でも綺麗だなって思えるような本があったら教えて欲しいかも >>9
城崎にては国語の教科書に載ってるレベルww >>12
そうそう、国語の教科書で読んでなんか惹かれた >>13
温泉て病気に効くもんなんだなあとおもたw >>9
城の崎にては俺もがっこうの授業でやって好きだったな
志賀直哉の文体は七五調と私小説から来るものだろうけどあれは文体でいいとと思う
要は文体って作品内の物の見方や切りとり方だと思ってて物自体が飛躍するような銀河鉄道の夜の作風は文体でかんがえる範囲を超えてるかなって マイナーかもだけど、熊撃ちって言うマタギの人の自伝小説は率直な感情とかを書いてるだけなんだけど、綺麗だなって感じた 城の崎にてって何がいいんだろう
志賀「虫が死んでた。寂しかった」
評論家「んん~これは命について考えさせられる名文!(笑)」
馬鹿なんじゃないかな >>15
あー、少し分かったかも
表現の描写は文体っていうカテゴリーにも含まれるけど、いき過ぎると却ってその枠を超えちゃうってこと? >>11
三島由紀夫の初期短編集の「詩を書く少年」は読んだ?
島尾敏雄の「削ることが文章をつくる」も良い表現あるけど載ってる本が少ない >>18
そこまで深く考えずに、イモリとか桃食べるときの描写がすきかな 俺がまだ出会ってないだけだと思うけど
小説読んでて「この文章綺麗だな」とか「この文体好きだな」って感情になったことがないな
小説の面白さってあくまでも世界観と設定と登場人物と物語だと思ってるからかもしれん
そんな文章って小説家によって好み分かれるほど違うもんなのか? >>20
読んだことない、ブックオフでも探してみるか
金閣寺は昔読んだけど、あんま引き込まれなかった
読み返してみるか >>16
パッと検索して吉村昭ならあんまり好きじゃないけど久保俊治なら悪くなかった >>17
あれは表現かもね
カササギとる漁師の描写とか好きなんだけど >>18
まあ真面目に死生観かんがえますってポーズが中高生に刺さるんじゃないのかな >>19
要はいろんな絵描きに静物画をかかせたときに出る画風の差が文体の違いかな
モチーフ自体が突拍子もないと画風が喰われちゃうみたいな >>22
自分も特別文体にこだわって読むことはないけどら本当に偶然、銀の匙読んだ時に物語の内容よりも文体の方に気がいっただけ
そっからちょっと意識しだした
普段はやっぱ、世界観とか物語の面白さ重視かな笑 全然普通の小説だけど昔の吉本ばななの文体めっちゃ好き >>23
詩を書く少年は当人としては棄てたがってた才能だから金閣寺とかの代表作とは違うよ >>31
内容は普通なんだけど、文体に惹かれるってあるよね
今まではただ読みやすいなぁくらいにしか思ってなかったけど >>24
そうそう、久保俊治さんの本!
吉村昭さんの羆嵐も 草枕が名文って、どういうことだろう?
氤氳(いんうん)たる瞑氛(めいふん)が散るともなしに四肢五体に纏綿(てんめん)して、依々たり恋々たる心持ちである。
こんなの「氤氳」なんて言葉を使う必要は全くないし、纏綿はまとわりつくという意味なのだから「散るともなし」は蛇足だ
冒頭の5文しか読んでないんじゃないの? >>37
新潮文庫の『花ざかりの森・憂国―自選短編集』だから大きめの書店なら置いてると思う
描写と比喩を同じ土俵で議論することがあるけどまさにそんな比喩だわ >>27
文体の違いの説明はしっくりきた
モチーフは小説の表現力てことで合ってる? あと、シーラッハて作家の「犯罪」て短編集に収録されてる[チェロ] って話も文体が綺麗だなって思った >>40
モチーフは書かれてる内容だよ
現実を幻想的に切りとった文体の作品と内容自体が幻想的な作品とでは土俵がすこし違うかなって >>43
今までで1番しっくりきた、たしかにそうかも
銀河鉄道の夜は後者になるな
いや、でも堂々巡りになるけど後者の作品でも文体が綺麗だなって感じちゃうかも 書いてくれたように、自分の中で幻想小説的な表現の綺麗さと日常作品を幻想的に表現する文体の綺麗さでごっちゃになってた笑 思い出したわ
前にVIPで似たようなスレが立ってた時にVIPPERの一人が谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』めっちゃ良いよって言ってたわ
俺は未だに読んでないからどうなのかわからないんだけど実際どうなんだろうか >>46
難して読めない笑
でも、ちょっと調べた感じすごい当てはまってそうな感じがする
メモって買ってきます!
ありがとう うつくしい日本語が読みたいなら、谷崎潤一郎の「少将滋幹の母」の最終章を読んでみてほしい。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001383/files/56847_58242.html#midashi110
後期谷崎の流麗な和文調の文体と、王朝物の世界観が見事に調和した名文だ。
あらすじが無いと分からないだろうから、簡単に説明しとく。
少将滋幹は大納言藤原国経と、絶世の美人で知られる在原棟梁の娘との間の子だ。
ある日国経邸で開かれた宴会の最中、当代一の色男藤原時平が衆人環視の中、母を奪ってしまう。
父大納言は絶望に暮れて気が狂ってしまうのだが、そのひとつのエピソードに不浄観と言って、死体を眺めて煩悩を打ち払う儀式を夜な夜な行ずる話が出てくる。文中にある、月夜の凄惨な光景云々というのはこのこと。
この章は、父大納言が亡くなってから四十年後、滋幹が出家した母の元を訪ねに行く話だ。
なお、文中で典拠とされている滋幹の日記というのは、谷崎がでっち上げた架空の書物なので、知っている必要は無い。 老人と海も文体美しいと思う
登場人物に名前あるけど終始「老人」とか「少年」とかって呼んでるせいもあるだろうが ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています