弥生人に一番似ているのは誰だ――。

鳥取県が国史跡・青谷上寺地遺跡(あおやかみじちいせき、鳥取市)で出土した頭蓋骨(ずがいこつ)から顔を復元し、全国から募っていた「青谷弥生人」のそっくりさんグランプリが、28日に同市で開かれる。最終候補になった10人の中から、インターネット投票などで真の青谷弥生人が決まる。

県は昨年10月、遺跡で出土した弥生時代後期(約1800年前)の人骨のDNAなどから、当時の中年男性の顔を復元。公開すると、「知人に似ている」「あの有名人そっくりだ」などとSNSで大きな話題になった。

想像以上の反響に、県は遺跡のPRや観光振興にもつなげようと、弥生人の名前とそっくりさんを全国から募集。「本当に、ただの偶然」(県の担当者)という841(やよい)件の応募があり、名前は「青谷上寺朗(かみじろう)」に決まった。

そっくりさんには215人が名乗りをあげ、そっくり具合を判定するAIアプリによる1次審査や、審査員による2次審査を経て、10人の入賞者が選ばれた。

最終決戦となる「青谷弥生人そっくりさんグランプリ」は28日、遺跡がある鳥取市青谷町の市青谷町農林漁業者トレーニングセンターで開かれ、大会の様子はユーチューブでも同時配信される。10人はステージに登壇し、「青谷弥生人への愛情の深さ」などをアピールする予定だ。


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