甲府市で7日に行われた山梨県高校総合体育大会の女子5000メートル競歩で、給水用コップに誤ってアルコール消毒液を入れ、複数の選手が口にしていたことが8日、県高校体育連盟関係者への取材で分かった。

選手1人が直後に倒れ込んで嘔吐(おうと)し途中棄権したほか、2選手が口から吐き出して競技を続けた。3人は病院で治療を受けた。回復に向かっているという。

担当者が競技場内の倉庫に保管されていたペットボトル3本からプラスチック製で透明のコップに注いで並べ、給水エリアを設置。1本が消毒液だった。倉庫で水と同じ箱に保管、ラベルもついていなかったため、水と思い込み使用したとみられる。

県高体連陸上競技専門部の沢辺拓也専門委員長は取材に対し「選手に大変申し訳ない。管理を徹底して二度とないようにしたい」と陳謝。レースは記録を未確定とし、取り扱いを協議するという。〔共同〕

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