種付けおぢさん「はい種付けおぢさんです^^」シャミ子『あ、もしもし、種付けの予約をお願いしたいんですが』
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種付けおぢさん「ご予約ですね、お名前をお願いいたします^^」
シャミ子『シャド、…吉田優子です』
種付けおぢさん「吉田様ですね、日時はいつでしょうか^^」
シャミ子『えっと土曜日ならいつでもよろしいのですが…』
種付けおぢさん「土曜日ですねー…えー、確認しますので少々おまちください^^;」カタカタ
シャミ子『はい』
種付けおぢさん「もしもし、今週の11時がただいま開いておりますがいかがでしょうか^^」
シャミ子『では、その時間でお願いします』
種付けおぢさん「はい、お待ちしております^^」
ガチャン 桃家
桃「…ありがとう、シャミ子、電話してくれて」
シャミ子「いいんです、桃はこういうの苦手ですし」
桃「土曜日…一緒にいくよ」
シャミ子「当然です!…わたしも一人では心細くて」
桃「シャミ子…今日、いい?」
シャミ子「……はぃ」コクン 土曜日
シャミ子「桃?準備できました?」
桃「うん…」
シャミ子「財布あります?」
桃「あ、忘れてた…」
シャミ子「もう、しっかりしてください」
桃「シャミ子がしっかりしてくれるから」
シャミ子「……もう」
桃「車まわすね」
シャミ子「お願いします」 種付けクリニック
種付けお姉さん「保険証をお預かりします」
シャミ子「はい」
桃「…」
種付けお姉さん「付き添いの方ですか?」
シャミ子「妻です」
種付けお姉さん「そうでしたか、では付き添いの方の保険証もお預かりいたします」
桃「え、私もですか?」
種付けお姉さん「はい」
桃「…はい」
種付けお姉さん「お預かりいたします」 種付け姉さん「初診の方ですのでこちらにご記入をお願いいたします」
シャミ子「はい」
桃「はい」
シャミ子「…」カキカキ
桃「シャミ子…」
シャミ子「なんですか?」
桃「属性書く欄は私どっちなのかな?時々闇落ちするけど…」
シャミ子「普段が魔法少女ですし、光じゃないですか?」
桃「そっか」 シャミ子「書きました」
種付けお姉さん「ありがとうございます…種付けをご希望ですね」
シャミ子「そうです」
種付けお姉さん「おかけになってお待ちください」
シャミ子「はい」
桃「…」
シャミ子「…」
桃「結構種付け希望っているのかな?」ボソボソ
シャミ子「いるんじゃないですかね?混み込みです?」ボソボソ 桃「そっか…」
シャミ子「どうしました?」
桃「少し、安心した」
シャミ子「私もです」
桃「…」
シャミ子「…」
種付けお兄さん「吉田さーん、吉田優子さーん」
桃「…行こうか」
シャミ子「はい」 種付けおぢさん「こんにちわ^^」
シャミ子「よろしくお願いします」
桃「お願いします」
種付けおぢさん「よろしくお願いいたします^^」
種付けおぢさん「今回は種付けのご希望で、ご家族でいらっしゃってくださったんですね^^」
シャミ子「はい」
種付けおぢさん「孕まれるのは吉田優子さんと伺っておりますが…どちらに…^^」
シャミ子「あ、私です」
種付けおぢさん「では配偶者の吉田桃さんもご了承済ですか?^^」
桃「はい」 種付けおぢさん「わかりました、初回はご説明と問診と血液検査となります^^」
シャミ子「はい」
種付けおぢさん「本クリニックでは種付けを行っております^^お二人は女性ですので女性同士の種付けをご説明します^^」
桃「…女性同士?」
種付けおぢさん「本来、女性同士は自然な種付けは行えません、よろしいですか^^」
種付けおぢさん「ですが技術の発達により体細胞から生殖細胞を作り出し女性同士でもお子さんを作ることが可能です^^」
桃「えっ?出来るんですか?」
種付けおぢさん「はい、自然分娩でご出産された例もあります^^」
シャミ子「桃」ギュ
桃「…うん」ギュ 種付けおぢさん「ですが、少々問題もあります^^」
シャミ子「なんでしょうか?」
種付けおぢさん「時間がかかります、最短でも1年はお時間を見ていただいております^^」
桃「構いません」
種付けおぢさん「お二人とも20歳ですからね、お若いので通常なら問題はほぼ起きないと考えられます^^」
シャミ子「…」コクコク
種付けおぢさん「概要説明は以上ですが、ご質問は^^;」
桃「あの、方法というのは」
種付けおぢさん「これからご説明いたします^^」 種付けおぢさん「種付けは以前、妊娠確実とさせるために種付け免許をもった職員が自分の性器を利用し、無作為に選ばれたこの世に存在している遺伝子を注入し、種付けしていました^^」
種付けおぢさん「ですが、倫理的な問題からこの方法はあまり受け入れられなくなりました^^;」
種付けおぢさん「今の主流は、人工種付け、体外での種付けとなっております^^」
シャミ子「え、ご立派様での膣内射精(なかだ)しは必要ないんですか?」
種付けおぢさん「その方法も可能ですが必要ありません^^」
桃「そうなんだ」
種付けおぢさん「みなさんよく勘違いされるんですよね^^;」
種付けおぢさん「あ、お独りでお孕みになりたい方は今もこの方法をとる方がいらっしゃいますね、時々ですが^^」 種付けおぢさん「人工種付けは費用が一回2万円からとなります^^」
種付けおぢさん「桃さんの体細胞から生殖細胞をつくりだし、優子さんの子宮へ直接注入し種付けを行います^^」
シャミ子「はい」
種付けおぢさん「当クリニックでは子宮への注入を女性職員が担当することも可能ですがご希望されますか^^」
桃「腕の一番良い方で」
シャミ子「桃、ちょっと失礼ですよ」ピシ
桃「でも…」
種付けおぢさん「優子さん、桃さんのご意見は至極当然です^^」
シャミ子「え?」 種付けおぢさん「自分の大切な人との間に新たな命をつくるのに^^」
種付けおぢさん「失敗するリスクを回避したいと思うのは普通のことです^^」
種付けおぢさん「もちろん当クリニックでの担当職員については種付けの技術に自信がありますが^^;」
種付けおぢさん「あなたの体をご心配して出た言葉だと思われますよ^^」
種付けおぢさん「ですよね^^」
桃「べ、別にそんなこと」
シャミ子「もんも…」 種付けおぢさん「もう一つが体外での種付け方法となります^^」
種付けおぢさん「これは優子さんの卵子をご提供していただくことが必要となります^^」
シャミ子「…」ゴク
種付けおぢさん「生理周期が不安定になったり肉体的にもご負担がかかります^^;」
桃「シャミ子?」
シャミ子「…大丈夫です」ニコ
種付けおぢさん「また費用が保険適用で1回12万円くらいですね^^」
桃「え、保険適用になるんですか?」
種付けおぢさん「なりますよ、また多魔市でも種付け支援が充実しているので9万円くらいに抑えられると思います^^」
種付けおぢさん「子供を産むのにすべて実費で出すなんてことあるわけないじゃありませんか^^;」 種付けおぢさん「これらが一般的な種付けで、あとは優子さんと桃さんの種族にかかわる種付けをご説明いたします^^」
シャミ子「はい」
種付けおぢさん「優子さんは魔族とのことですが、魔力で眷属を増やしたり、子孫を作る方法はご存じですか^^?」
シャミ子「はい、でも私は魔力が不安定で上手く、出来なくて…」
種付けおぢさん「わかりました、大丈夫ですよ^^」
桃「私の魔力を使おうとしたこともあるんですが…」
種付けおぢさん「…桃さんは光属性で時々闇落ちと書かれていますが…優子さんは闇属性ですのであまり魔力を分け与えるのは控えたほうがいいかもしれませんね^^」
桃「あ…」
種付けおぢさん「よく魔力だからどんな魔力でも大丈夫という方もいるんですが…この話は複雑ですので控えることを推奨する程度といっておきます^^」
種付けおぢさん「ちなみに桃さんの闇落ちなさる頻度はどれくらいですか?」 桃(…目つきが変わった)
桃「えっと…週に1、2回くらい」
種付けおぢさん「…そう、です、か」
種付けおぢさん「…」
種付けおぢさん「少々闇落ちを控えましょう^^;」
桃「えっ!?」
種付けおぢさん「光属性の方では闇落ちの頻度が多いのも原因となる場合がありますので^^;」
桃「そうなんですか」
種付けおぢさん「はい、昨今では種付けする側の問題ということもあります^^;」 桃「じゃあ、私のせいもあるかもってことですか?」
種付けおぢさん「まだ確定はしていませんが闇落ちすると魔法少女の体は不安定になりますよね^^」
桃「えぇ、まあ…」
種付けおぢさん「エーテル体の状態が悪いとまず自分を守ろうと体は動いてしまいます^^」
桃「…なるほど」
種付けおぢさん「ですので魔法少女の体って子孫を残すよりも体調を直さなきゃってなっちゃうんです^^;」
シャミ子「へ〜」
種付けおぢさん「まあ考えられる原因の一つですので、一応、対策なさってください^^」
桃「わかりました」 種付けおぢさん「では、本日の問診は以上となります^^」
種付けおぢさん「優子さんのほうはただ魔力が低いだけかと思われます^^桃さんは闇落ちの方をお控えください^^」
シャミ子「はい」
桃「わかりました」
種付けおぢさん「後は、採血をしますので、扉をでて左手側にお進みください^^」
シャミ子「はい」
種付けおぢさん「結果が出るのは2週間後ですので^^次の診察は3週間か一か月後くらいにしますか^^」
桃「そうですね」
種付けおぢさん「帰りの受付時に予約致しますので^^お大事に^^」
シャミ子「ありがとうございます。」
桃「ありがとうございます。」
種付けおぢさん「^^」
パタン シャミ子「いたた…やっぱり、注射は苦手です」
桃「大丈夫?」
シャミ子「ふふ、今、心配してもらえて大丈夫になりました」
桃「…シャミ子はズル魔族だね」カァァ
リコ「あ、シャミ子はん!桃はん〜!」フリフリ
シャミ子「リコさん!こんにちわ!」
リコ「あら〜…珍しいところで会うもんやな〜」
桃「こんにちわ」
シャミ子「リコさんも種付けしてもらってるんですか?」
リコ「ほら、うちら白澤とキツネやろ?だから種付けてもらおうってな〜」 リコ「そんで実は…この前やっと種付けがうまくいったんよ」
桃「え!?」
シャミ子「おめでとうございます!」
リコ「うふふ〜、まだもうちょっとで安定するからそれまでは気張らんとなぁ」
種付けお兄さん「白澤さーん、白澤リコさーん」
リコ「呼ばれとるわ、じゃあまあた今度うちの店に遊びに来てな〜」ニコ
シャミ子「はい!いきます!お祝いしましょう!」
スタスタスタ パタン
桃「リコさん、いい笑顔だったね」
シャミ子「そうですね!」 桃「私たちも…なれるかな、あんなふうに」
シャミ子「くっくっくっ、桃色魔法少女よ、弱音を吐くのか?」
桃「…シャミ子?」
シャミ子「大丈夫です、桃が子供を欲しいって言ったとき、私は嬉しかったです」
桃「シャミ子…」
シャミ子「種付けおぢさんもすごく丁寧に対応してくれましたし…リコさんの笑顔を見て信じれるような気がします」
桃「私も、そう思った、頑張るよ」
シャミ子「えぇ、二人で頑張りましょうね…」ニコ
桃「…」ドキ
シャミ子「どうしました」
桃「…ズル魔族め」
頑張れシャミ子!魔族と魔法少女が一緒にいる未来をすべて手中に収める魔族になるんだ!
おわり ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています