新幹線俺「コロナ禍なのに自由席混んでるなあ」プーチン「隣いいですか？」
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俺「いいですよ」
プーチン「どうも」ｽｯ
俺（…怖い外人だよ。指定席取ればよかったなあ）ﾊｧ
俺（あ…充電ない）
俺「あ、あの、すみません、スマホ充電してもらっていいですか？」
プーチン「この新幹線は手すりの先についてますよ」
俺「あ…すみません、ありがとうございます」
プーチン「いえいえ」
俺（ちっくしょう恥掻いたなぁ…）ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
俺（…最近どっかで見たような気がするんだよなこの人）
俺（まあ外国人ってみんなこんなもんか） プーチン「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
俺（このおっさん、コロナ禍なのに真横で蟹弁当食うなよ…）
俺（あ、あれ、乾燥したウニ入ってる。高い割に不味いんだよなあ、あの日持ちさせるための奴）
プーチン「……」ﾊｧ
俺（ちょっとがっかりした顔してる…）
俺（素直に焼肉弁当とか頼めばよかったのに）
プーチン「……」ｺﾞｸｺﾞｸ
俺（よく飯食いながらなっちゃん飲めるよこのおっさん）
俺（…何かで見たんだよなあ）
俺（オリンピック選手か俳優かな？ガタイいいし） 俺（不景気なニュース多いなあ…）ｽﾏﾎﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
俺（ウクライナ…）
プーチン「…」ﾁﾗｯ
俺「…ん？」
プーチン「いえ、失礼…」ｽｯ
俺「…」
俺「充電しながらスマホするとバッテリー駄目になるんですよね」
プーチン「はあ…」
俺（なんで声掛けちまったんだワイ…どうでもいいだろバッテリーなんて）ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
俺（充電器のせいでなんか声掛けるハードルが下がっちゃってたな）
俺（くっそ恥掻いた…）
プーチン「……」
俺「うん？」
俺（このおっさん、ロシアの大統領じゃね？） 俺「まさか…」
プーチン「ふぁあ…」
俺（さすがに違うか…）
俺（ロシアの大統領が金曜に東京から関西行きの新幹線の自由席に乗って夕焼け眺めながら欠伸するわけないよな…）
俺（ＳＰとかついてるだろうし…）
プーチン「すいません、コアラのマーチと爽健美茶を」
俺（販売員からお菓子買うわけないし…）
プーチン「！」ﾌﾞｰﾌﾞｰｯ
プーチン「…失礼」ｽｯ
俺「あ…はい」
プーチン「電車の中だ。掛け直す。停戦条約が難航している？そうだろうよ」
俺（いや、プーチンじゃん！） プーチン「先は失礼を」
俺「ああ、いえ…」
俺「……」
俺「あの…普段何をされている方で？」
プーチン「え？」
プーチン「一応…ユーラシア大陸の方の某国で役人を」
プーチン「それが何か？」
俺（プーチンじゃん…）
俺「えっと…」
プーチン「……」
俺「えっと…プーチンさんですよね？」 プーチン「…まあ、はい」
プーチン「今オフなんで…」
俺「あっ、すみません。ですよね」
俺（何がですよね、なんだ…？）
プーチン「あ…まあ、私はあんまり気にしない方ですけど…」
俺「なるほど…」
俺（気にしない方なんだ…）
俺「えっと…影武者の一人？」
プーチン「いえ、本人です」
俺「本人なんだ…」
プーチン「……」
俺「……」
俺（な、何か言わないと…！）
俺「えっと…あの」
俺「今、大変ですよね」
プーチン「……」ﾋﾟｸｯ
俺「あっ！」ﾋﾞｸｯ
俺「べ、別に、深い意味はなくて…！」 俺「そういうのじゃなくて…！」
プーチン「…ウクライナ、ですよね」ﾊｧ
俺「いえ…あの…」
俺「まぁ…はい…」
プーチン「ニュースも見られてましたもんね」
俺「は、はい…」
プーチン「大丈夫ですよ」
プーチン「この流れで気使って否定される方が気まずいですし」
俺「……」
俺「あの」
プーチン「はい」
俺「あの…どういうおつもりで、あれを…」
プーチン「……」
俺「あ、いえ、事情があったとは思いますけど、えっと…」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
